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北朝鮮で、外国文化は退廃的として表向きは禁止されているが、「韓流」は、すでに欠かせない「隠れエンタメ」として定着している。

最近では、韓流グループ・コブギの「ビンゴ」や少女時代が人気を呼び、若者達が歌と踊りをマネていると3日、江原道(カンウォンド)の内部情報筋が伝えてきた。

江南スタイルを「平壌スタイル」「元山スタイル」に

2012年頃、世界的にヒットした韓国人歌手・PSY(サイ)の「江南スタイル」は、北朝鮮でも流行した。取り締まりを避けるために住む地域、例えば「平壌スタイル」や「元山(ウォンサン)スタイル」と替え歌にして、歌や踊りを楽しんでいたという。

今の10代の間で、コブギの「ビンゴ」が流行る理由について情報筋は次のように語った。

「曲調も陽気で楽しいが、『従来の型にはまった固定観念を捨てて』『素手の力で生活を開拓しなければならない』という歌詞に、北朝鮮の若者の思いが反映されているからだろう」

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友人同士で誕生パーティーを開く時には、「ビンゴ」が入ったメモリは欠かせない。AV機器に接続して楽しんで踊るという。

また、フランク・シナトラの「マイ・ウェイ」や、アン・ジェウクの「チング 友よ」なども歌われている。

芸術学校の卒業生が「少女時代のダンス」を個人レッスン

北朝鮮では、大学生や教師がアルバイトで個人レッスンを行うことが盛んだが、「少女時代」のダンスを教える「ダンス教師」もいる。

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「ダンス教師は、芸術学校の卒業生や「舞踊手」出身者だ。韓流ダンスのDVDやVCDを独自で入手し、マスターして教える。なかには自分の家で『ダンス教室』を開く人もいる」(内部情報筋)

情報筋によると「大都市に住む女子学生の80%以上が、ダンスを学んでいる」。ダンスを学ぶための講師料は月に数十ドル。場合によっては、取り締まりの対象にもなるが、やはり賄賂で目をつぶってもらう。

また、最近では「朝鮮中央テレビ」で放映される「南朝鮮」の反米デモや政治デモに登場する、垂れ幕スローガンに書かれたカタめの「文字体」を真似る学生も増えているという。

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「斜線で流れるように書く北朝鮮の文字体と違い、『角が取れて柔らかく洗練されている』と人気を呼んでいるようだ」(内部情報筋)