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シリアは現政権においても北朝鮮との友好関係を維持している。アサド政権と北朝鮮の間には数々の軍事協力があったはずであるが、まだ全容は明らかになっていない。

「アラブの春」によってシリアは内戦状態に入り、アサド政権は以前と比べて弱体化している。それでも、北朝鮮は「イスラーム国(ISIL)」や自由シリア軍、ヌスラ戦線、クルド人勢力などのシリア国内の他の勢力に加担せず、アサド政権を支持し続けている。

アサド政権もまた北朝鮮を支持し続けている。アサド政権はアメリカや韓国と国交を締結していない。さらには対北朝鮮制裁にも反対しており、国連加盟国に要請されている制裁状況の報告にも一切応じていない。

また、2005年12月以来の国連人権委員会や国連総会における北朝鮮人権状況決議でも、アサド政権は一貫して反対票を投じてきた。アサド政権によるシリア国内の人権状況が問題にされていることも原因かもしれないが、北朝鮮への支持が現在に至るまで変化していないのも事実だ。