金正恩が「日本海艦隊」建造に拍車 造船能力を大幅拡張

一方、米シンクタンクの戦略国際問題研究所の上級研究員、ジョセフ・バミューデスは慎重な見方を示す。清津で何を建造するか断定する材料は不足しているとしつつも、南浦では2024年末以降、近代化工事が進み、将来的には1万トン級駆逐艦の建造拠点となる可能性も指摘した。

もっとも、同氏は5000トン級駆逐艦を年間1隻建造するだけでも北朝鮮には大きな挑戦だと指摘。熟練工や電子装備、兵器システムの確保が不可欠であり、ロシアや中国の協力が成否を左右するとの見方を示した。北朝鮮の最新艦にはロシア製「パンツィリ」防空システムが搭載されたとされ、ロシアから技術的助言を受けている可能性は高いとの分析も示している。

専門家は、北朝鮮の造船能力はなお発展途上としながらも、垂直発射装置(VLS)を備え、巡航ミサイルや戦術弾道ミサイルを同時運用できる新型駆逐艦が東西両海域に配備されれば、日本を含む周辺国への軍事的圧力は質的に大きく変化する可能性があると警戒を強めている。