ロシア戦略爆撃機が相次ぎ墜落 原因は「整備兵が前線に送られたから」との指摘
Tu-22M3は旧ソ連時代に開発された超音速長距離爆撃機で、現在もKh-22巡航ミサイルや「キンジャール」極超音速ミサイルの運搬能力を有するロシアの重要戦力だ。シリアやウクライナでの実戦にも投入されてきた一方、機体の老朽化も進んでいる。
ウクライナ軍による攻撃で戦略航空戦力が損耗していることに加え、事故による喪失まで重なれば、ロシアにとって打撃は小さくない。さらに、仮に軍事ブロガーの指摘が事実であれば、戦争の長期化が前線だけでなく、戦略爆撃機部隊の維持・運用能力そのものを蝕み始めていることを意味する。墜落の直接原因が整備不良だったのか、それとも単なる機械的故障だったのかは、現時点では明らかになっていない。しかし、ロシアの軍関係者自身から「整備兵が前線へ送られている」との声が上がったことは、戦時体制のひずみが軍の中枢にまで及んでいる可能性を示すものとして注目される。
かつて冷戦時代に西側を震撼させた「バックファイア」。その機体が相次いで空から消えていく背景には、老朽化だけでは説明できない、ウクライナ戦争の深い影が落ちているのかもしれない。
