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北朝鮮の父子の権力を3代にわたって世襲させることはできないという判断の下で、軍部中心の集団指導体制という後継者の告}の方向をとったと、25日に国内のあるメディアが報道した。

金正日はかつて長男の金正男を後継者としてあげたが、数年前から考えを変えて集団指導体制の導入を準備しているという。

その理由は、“父子3代の権力世襲はこれ以上の名分もなく、北朝鮮の権力層の内部でも反対の意見が出ており、特に経済の再建に失敗した場合、3代全てが罵られる可能性もあるため”と中国の消息筋の言葉を引用して伝えた。

この間、北朝鮮の‘ポスト金正日’と関連し、絶対権力を持っている金正日が最も寵愛している子供が後継者に指名されるのは確実であると考えられてきた。金日成が金正日に対して行ったように、権力の委譲後も信じられるのは家族であり、自分が最も寵愛する子供に権力を与えたいというのが封建支配体制の特徴だからだ。

しかし、金正日が父子世襲を行わずに集団指導体制に方向を転換したという消息は、非常に衝撃的である。

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もちろん金正日の三人の息子である正男(36)、ジョンチョル(26)、ジョンウン(23)のうち、誰が後継者に指名されるのかについて、相変らず霧につつまれているのは事実だ。

こうした’集団指導体制説’の出現は長男である正男が海外を放浪しているという点、二男のジョンチョルはホルモンに関わる身体の異常があるという点とも無関係ではないと思われる。

金正日の長男、金正男は2005年5月に偽造パスポートを使って日本に密入国しようとしたが逮捕され、その後北朝鮮に入国することができずに、中国やロシア、香港、マカオなどを放浪している。

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残りの二人の息子のうち、最近では次男の金ジョンチョルが有力な後継者として注目されている。彼はスイスの国際学校やジュネーブの総合大学に留学し、それなりにエリート教育を受けており、金正日の事実上の妻の役割を果たしてきた高英姫の子供という点が有力説の背景になった。

しかし金ジョンチョルは2004年の夏から定期的に‘女性ホルモン過多分泌障害’を治療するために金正日総書記の特別機でロシアを経てフランスの多くの有名病院を尋ねたという報道が流れた。あまりに女性的な性格の金ジョンチョルに金正日が信頼を置きにくいという推測もでた。

三男の金ジョンウンは金正日と最も似ていると知られているが、まだ年が幼くて後継者議論で直接名指しされてはいない。

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しかし、このように後継者の告}が昏迷する中、金正日が集団指導体制をとるという説は未だに実現する可能性が高くないというのが専門家らの見解だ。

首領絶対主義を基盤とした体制の維持に重点を置いた北朝鮮の権力告}で、集団指導体制の導入は事実上不可能だというのだ。結局、権力争いと体制崩壊につながるはずだが、金正日は選択することができるのかということである。

国家安保戦略研究所のイ・ギドン責任研究委員は、“現在、北朝鮮の立場では、金正日の子供たちを完全に排除した状況で集団指導体制を維持することは不可能だ”と述べ、 “金正日の後継者はそのうちの一人である可能性が高い”と語った。

イ博士は“中国から流れたこうした消息は、北朝鮮が核問題のために国際社会でイメージが良くない状況で、父子の世襲まで行えば一層イメージが悪くなることを憂慮した、中国外交部の希望について言及した可能性が高い”と付け加えた。

更に、“北朝鮮が実際に高位の官僚中心の集団指導体制に向かうとしても、息子の一人を象徴的な後継者に指名した後であろう”と語った。
匿名の国内の北朝鮮専門家もやはり、“基本的に首領主義を掲げる北朝鮮の現実を見ても、集団指導体制の導入説は信じ難い”と話した。

この専門家は“金正日が3代の世襲をしないということは、対外的に封建国家として映ることを憂慮した‘対外宣伝用’である可能性が高い”と述べ、 “この消息がもし事実だとしても、金正日が事実上摂政し、軍部の指導体制をコントロールする今の状況と変わるとは考えられない”と説明した。

高麗大のユ・ホヨル教授は“長男の金正男が後継者の告}から遠ざかっており、ジョンチョルとジョンウンもまだ幼く、他のやり方で後継者の告}を国zする可能性はある”と言いながらも、“金正日が子供たちの中から後継者を指名する可能性が依然として残っているため、しばらく見守らなければならない”と語った。