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アメリカ議会傘下の国際宗教自由委員会(USCIRF)が15日(現地時間)に発表した報告書で、“北朝鮮は依然として、宗教の自由とその他の人権を、全世界で最も抑圧する国である”と明らかにした。

USCIRFは報告書で、“国際社会が北朝鮮の核問題を解決するために努力することが、北朝鮮の人権問題を解決するための外交努力を弱めることになってはならない”と述べ、“北朝鮮の宗教と人権弾圧問題、中国の脱北者強制送還問題を解決するための国際的な圧力のレベルを更に高めなければならない”と促した。

‘窓格子のない監獄’という題のこの報告書は、脱北者72人を対象に、北朝鮮の宗教の自由の問題をインタビューした資料を基に作成された。この日、報告書を発表した記者会見場には、北朝鮮の人権問題を積極的に取り上げてきたアメリカの議員も参加して、北朝鮮の宗教の自由の弾圧を批判した。

北朝鮮国内の収容所の衛星写真を準備したサム・ブラウンバック下院議員は、“現在までにおよそ40万人が収容所に収監されている”と述べ、“6カ国協議でこうした北朝鮮の人権問題を議題に含めなければならない”と主張した。

アメリカ下院のエド・ロイス議員は、“木曜日に、訪米中の李明博大統領に直接会い、北朝鮮に対する圧力のための協力を要請する計画”と明らかにした。ボイス・オブ・アメリカ(VOA)放送など、アメリカ政府が支援する対北放送の韓国内での送出権を要請するという。

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報告書は、“北朝鮮はアメリカや韓国と関係があるキリスト教の拡散を阻むために、脱北者たちが中国でキリスト教に改宗したり、韓国の人に接触した事実が発覚したら、彼らを全て政治犯と見なして残酷な尋問や拷問、苛酷な待遇をしている”と指摘した。

保衛部出身の脱北者は、“中国の国境地域で宗教行為に対する取り締まりが増えた”と述べ、“保衛部の要員たちは取り締まりのために、にせの礼拝を開くことがある”と証言した。

報告書はまた、“北朝鮮には金正日とその家族に対する個人崇拜が相変らず根強く残っている”と述べ、“金正日はあらゆる種類の宗教活動を体制の脅威と見なしているため、どのような方法を使ってでも阻もうとしている”と指摘した。

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ある脱北者はインタビューで、北朝鮮政府が宗教の弾圧を恣意的に行っている理由について、“金正日はアメリカよりも北朝鮮の住民の方を恐れている”と言い、“北朝鮮の偉大な神様は金正日なのに、その神様が本当の神様に変わるようになったら、住民たちが動揺する可能性がある”と語った。

また他の脱北者は、“北朝鮮では殺人をしても、お金さえあれば釈放されるが、キリスト教の福音書である聖書を持っていて捕まったらどうしようもない”と語った。更に、“北朝鮮の憲法は、宗教の自由を保障するという内容を大学で学んだが、教授がこうした憲法の内容は外部に見せるためのもので、宗教を信じてはいけないと言った”と証言した。

USCIRFは、“北朝鮮の宗教の自由の弾圧と、人権侵害の問題を解決するために、国際社会が北京オリンピックの開催を控えて、中国に対して脱北者たちの送還を中断して、国際的基準に従った保護の措置を増やすように、より多くの圧力をかけなければならない”と主張した。