「みすぼらしい住宅」映像を外国に流した北朝鮮男性の悲惨な末路

一方、住民の間では「過剰な処罰だ」との声も少なくないという。「敵から裏金を受け取り、貧しい家をわざと撮って渡したわけでもないのに、それほど大きな罪になるのか」「食べて生きるために映像を撮っただけなのに政治問題にされた」と、驚きやため息交じりの反応が広がっている。

また、「政治犯収容所に入れば生きて戻るのは難しい」との認識から、A氏の境遇を気の毒に思う住民もいるとされる。

消息筋は「最近では映像を撮影する行為そのものまで政治問題として扱われるため、ブローカーたちはいっそう身を低くしている」と話した。この事件をきっかけに、恵山市の送金ブローカーの間では、送金の証拠として映像を撮ること自体を避ける空気が強まっているという。

そのうえで消息筋は、「今回の事件は、いくら取り締まっても根絶できない中国製携帯電話の使用に対する強力な警告とみるべきだ」としつつ、「しかし国家の支援なしに個人が自力で生計を立てなければならない現実の中で、危険を冒してでも外部と連絡を取り、送金を仲介する商売がなくなることはないだろう」と指摘した。