北朝鮮が家庭内教育の強化を通じて青少年の外部文化接触を遮断し、体制への忠誠心を内面化させる動きを本格化させている。

韓国の独立系メディア「サンドタイムズ」の2日付の報道によると、北朝鮮内閣の機関紙である民主朝鮮は同日、「家庭教養は道徳観確立の第一工程」と題する記事で、親の言動や生活態度が子どもの教育において核心的役割を果たすと強調した。記事は「一言を話すにも平壌文化語を積極的に用い、服装や身だしなみも高尚で文明的でなければならない」とし、日常生活の中で模範を示すよう親に求めた。

こうした動きは、若年層の間で韓国式の言葉遣いや表現、服装、ヘアスタイルが広がっている現状を意識した措置とみられる。北朝鮮当局は、いわゆる「反動思想文化排撃法」などの法的規制を通じて韓流の流入を抑制する一方、家庭教育を通じて外部文化の影響を未然に遮断する狙いがあると分析されている。

また、民主朝鮮は「家庭は道徳観確立の最初の教場であり、親はその教壇に立つ教師だ」として家庭教育の重要性を繰り返し強調。幼少期に形成された価値観が生涯にわたり影響を及ぼすとし、親の言葉や行動が子どもの思想形成に決定的な役割を果たすと主張した。

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さらに、党機関紙の労働新聞も同日、政治用語解説記事で「首領への忠実性は社会主義道徳の核心」と規定し、個人の道徳性は集団や党、国家への献身の中で評価されると強調した。集団主義を基盤とした価値観の徹底を改めて打ち出した形だ。

同紙は、北朝鮮が強調する家庭教養について、単なる生活マナー教育にとどまらず、金正恩体制への忠誠を幼少期から刷り込む思想統制の延長線にあると指摘。韓流を媒介とした外部文化の流入が続く中、青少年層を対象とした「生活の中の統制」が一層緻密化しているとの見方を伝えている。