さらに、「いっそ戦争が起きた方が状況が変わるのではないか」といった極端な言説もささやかれているという。これは体制批判として表面化しているわけではないが、現状への深い不満と閉塞感の裏返しとみることができる。

情報統制を強めても、外部情報の流入を完全に止めることはできない。むしろ断片的な情報は歪んだ形で広がり、不安を増幅させる可能性がある。イラン情勢をめぐる衝撃は、北朝鮮にとって軍事的教訓にとどまらず、統治の脆弱性を映し出す鏡となっている。金正恩体制が恐れているのは、「外の敵」以上に「内なる動揺」なのかもしれない。