米中央軍(CENTCOM)は2日、イラン海軍が運用していた無人機運用艦、いわゆる「ドローン空母」を攻撃し、撃沈したと発表した。対象となったのは、商船を改造して無人機の発着艦能力を持たせたとされる シャヒド・バゲリ。米側は「作戦初動で無力化した」としている。

同艦はイラン革命防衛隊海軍が運用し、長距離無人機や偵察ドローンを搭載可能とされてきた。滑走路状の甲板を備え、ヘリコプターの運用能力も持つと報じられ、イランが進める「非対称戦力」の象徴的存在と位置付けられていた。

米中央軍は声明で「地域の海上安全保障を脅かす能力を排除した」と強調。攻撃は2月下旬に始まった対イラン軍事作戦の一環で、精密誘導兵器により港湾施設付近で作戦行動中だった同艦を破壊したとしている。被害の詳細や乗員の状況は明らかにしていない。(参考記事:電子戦で沈黙したイラン防空網 北朝鮮と酷似する脆弱構造、ただし“地下国家”の壁

イラン側はこれまで、無人機戦力の拡充を通じてホルムズ海峡周辺での抑止力を強化してきた。ドローン空母の就役は、従来型艦艇より低コストで航空戦力を展開できる点が注目され、中東の軍事バランスに影響を与える可能性が指摘されていた。