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北朝鮮は22日から始まった「アリラン」公演の海外観覧客誘致に積極的に乗り出しているという。北朝鮮はアリラン公演に国際社会の親善拡大を形象化したカードセクションのほか、公演者が平和を象徴するオリーブの枝を持ち集団体操を行う新たな群舞も追加した。

中国遼寧省丹東市にあるA旅行社の関係者は2日、デイリーNKとの通話で「9月末まで行われるアリラン公演と関連し、7月初め朝鮮(北朝鮮)観光関係者が訪中し、観光宣伝を実施してほしいと要請があった。4月頃に観光を一方的に中断した頃の様子とは全く正反対」と話した。

B旅行社の関係者も「北朝鮮はできる限りアリラン公演が含まれるツアー商品を推薦するよう要求している。飛行機と陸路で北朝鮮を訪問するツアー商品などがあるが、北朝鮮はアリラン公演を含むツアー商品を積極的に宣伝するよう望んでいる」と話した。

彼はさらに「中国人でない他の国の顧客に対しても募集をかけるよう要請していた。言葉の問題と関連して北側関係者は『朝鮮で通訳人材を派遣するから心配要らない』とも話していた」と付け加えた

しかし中国人観光客らはアリラン公演にそれほど興味を示していないという。A旅行社の関係者は「3泊4日の日程でアリラン公演観覧まで含ませると3500中国人民元(約64万韓国ウォン)の費用を支払わなければならないが、これはツアー日程の割りにかなり高くなる。最近ではアリラン公演を抜かしたツアー商品への問い合わせが増えている。750中国人民元(約14万韓国ウォン)だけ支払いビザと旅券も必要ない新義州への日帰りツアーがもっと人気がある」と付け加えた。

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北朝鮮は外貨獲得のためにアリラン公演の海外観覧客誘致に注力しているものと解釈できる。金正恩が執権して以来、馬息嶺スキー場や平壌の娯楽施設建設など各種国家的事業に数潤A数百億ドルを投資しているなかで、これをまかなうための外貨稼ぎに乗り出しているとの指摘である。

北朝鮮消息筋はこれらと関連し、「北朝鮮が平壌地域を中心に外国人観光客のための食堂とホテルを多数建設した。中国人観光客を対象にアリラン公演などを積極的に広報しており、特に中朝親善を強調しながら観光客誘致の動きを見せている」と話した。

さらに消息筋は「執権2年目の金正恩が自身の功績を積むために各種建設事業を行っているが、このような事業は莫大な外貨が必要。そのためアリラン観光などのドル収入が見込める事業に注力している。体制宣伝と外貨稼ぎという二兎を追おうとしている」と付け加えた。

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毎年恒例の10万人以上が動員されるアリラン公演は、金日成の90回目の誕生日を迎えた2002年に初めて公演が開始され、2005年の二回目の公演以降、水害で中止となた2006年を除き毎年実施されている。今年で9回目。