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北朝鮮のムスダン中距離ミサイルの発射が緊迫している。11日の日本メディアによれば、ミサイル発射台(TRS)が上空に向けられている事実が日本の偵察衛星を通して確認された。発射台が上空を向けば発射は秒読みの兆候である。我々を混乱させるためのまやかし戦術の可能性もあるが、北朝鮮が中長距離ミサイルを発射地域に移動させた後、発射を中止したことはないため、数日内の発射の可能性はいつにも増して高まっている。

北朝鮮がムスダン中距離ミサイルを発射する際に、スカッドとノドンミサイルを同時発射する可能性も少なくない状況である。ムスダン中距離ミサイルは対米威嚇手段の性格が強いが、発射経路を見るに韓国と日本も緊張せずにはいられない。射程距離500km以下のスカッドミサイルは韓国を、1000km内外のノドンミサイルは事実上日本を狙ったミサイルであるため、同時多発的な発射は日米韓の3カ国を一度に威嚇する意図も読み取れる。

今回のミサイル発射は現在の緊迫した朝鮮半島情勢に少なくない変数として作用する見通しだ。北朝鮮がムスダンミサイルを発射し、米国や日本が自国はもとより同盟国が危険にさらされると判断すれば、迎撃体系を稼動し撃墜を試みるだろう。迎撃に成功した場合、北朝鮮の金正恩はこれに激怒し報復すると威嚇したうえで、様々な挑発行為に乗り出すことは明らかである。直ちに韓国や日本に対する報復を宣言し、超強硬な挑発行為を強行する蓋然性は十分である。

北朝鮮が発射したミサイルが撃墜されないとしても、朝鮮半島の緊張の高まりは避けられない。北朝鮮の弾道ミサイル発射は国連制裁への違反となるため、即時に安保理が召集され追加制裁決議が議論されることになる。3月に採択された安保理決議2094号は、北朝鮮がミサイル発射や核実験などを再度行なう場合、安保理が「追加の重大な措置」をとるとの内容を盛り込んでいる。中国の反対が予想されるが、より強力な制裁とこれに対する北朝鮮の反発が目に見えている。

北朝鮮のミサイル発射は12月から続いてきた朝鮮半島緊張激化の延長線にある。金正恩の緊張高揚の目的が何であろうと、今回のミサイル発射は北朝鮮体制に大きな傷跡を残すことになるだろう。昨年からの2回のICBM級ミサイルの発射、核実験、中短距離ミサイルの発射、内部での国家級訓練などで2億ドル程度の費用がかかったものと推定される。中国産トウモロコシ70万トンが買える額である。緊張高揚に伴う中国との貿易減少と開城工業団地中断は、北朝鮮の外貨所得を萎縮させるだろう。

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米国は北朝鮮の威嚇が度を越えて危険になっていると診断している。米国を含む西側諸国が北朝鮮の持続的な挑発行為に慣れるどころか敏感になりつつあることは確かである。北朝鮮の偶発的な行動、米韓の断固とした対応に対する金正恩の過剰な反応が呼び起こす結果は、単純な局地戦にとどまらず戦争拡大や全面戦争の危険を生みかねない。度を越した挑発や争いが残酷な悲劇へと続くケースは珍しいことではない。朝鮮半島にこのような状況が発生する場合、金正恩の統制力喪失までも懸念される。

北朝鮮の金正恩はミサイル発射がもたらす後遺症を断じて過小評価してはならない。後先をわきまえず短期間内に望むところを叶えようとする焦燥感を捨てるべきである。米国を相手にした核保有国の地位、韓国の屈服と対北政策の転換、中国の政権安保担保と大規模経済支援は、朝鮮半島を揺るがして短期間に実現可能な問題ではない。大量破壊兵器と好戦的な態度で周辺国の屈服を手に入れようという稚気は、ややもすると政権の生命を短縮させかねない。