北朝鮮の首都・平壌市中心部に位置するタワマン街「未来科学者通り」の53階建てマンションに、崩壊が生じている件については、デイリーNKジャパンで既報のとおりだ。

米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が先月24日、北朝鮮内部からの証言として伝えたところでは、「壁のところどころにひびが入り、外壁のタイルが剥落しており、マンションが崩れるのではないかという憂慮と不安が広がっている」という。

平壌には近年、このほかにも倉田(チャンジョン)通り、黎明(リョミョン)通りといったタワマン団地が造成され、「金正恩時代」を象徴するランドマークとなっている。

しかし慢性的な経済難に加え、核兵器開発を巡る経済制裁が強まる中で建設されたタワマンには、かねてから様々な問題点が指摘されてきた。そもそも北朝鮮の建築物は、建築資材の盗難や横流しのために手抜き工事が横行し、安全性の面で極めて重大な欠陥があるとされている。

そうした実態について、デイリーNKジャパンはかつて、2016年に脱北した元北朝鮮軍兵士から話を聞いていた。この元兵士は、未来科学者通りの建設に動員された経験があるという。