咸鏡北道（ハムギョンブクト）の情報筋によると、招募が始まると軍隊に入る本人より、親のほうが忙しくなる。道の軍事動員部に足繁く通い、なんとか124部隊行きだけは逃れさせようとしているからだ。
最近、「軍事動員部や軍部隊に信頼できるコネはないか」と尋ねて回る人が少なくない。息子を124部隊に行かせたくないが、信頼できるコネがなくもどかしい思いをしている親たちだ。
また、情報筋の周辺には「息子が10年間建設部隊で苦労するのを見たくない」と心配する親が複数いて、金持ちも貧乏人も皆が皆、「ともかく124部隊だけには行かせたくない」と思っている。
情報筋の友人は、軍の隊列補充局（人事担当部署）でイルクン（幹部）として働く親戚に先月初旬に300ドル（約4万5000円）を渡して、息子を良い部隊に入れてやってほしいと頼み込んだ。しかし未だに返事がないようで、詐欺に遭ったのではないかと心配しているという。
また、親が心配するこんな噂も流れている。
人気記事：「女性１６人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面「今年の招募生のほとんどが124部隊などの建設部隊に送り込まれるとの噂が流れている。事実かどうかはわからないが、招募生の息子を持つ親たちは、どうしても心配になる」（情報筋）