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北朝鮮当局が中国との国境地帯に保安機関員を増員させ、取り締まりを強化していると内部消息筋が10日、伝えた。寒波で豆満江が例年よりも早く凍り、脱北を試みるケースが増加することを予想し、例年よりも半月程度早く取り締まりに乗り出している。

咸鏡北道の消息筋は同日、デイリーNKとの通話で「豆満江が全般的に凍りつき、脱北者が増加する可能性があるとし、道保安局の監察と保安員が国境地域に増派された。彼らは夜間巡察隊として活動し、通行人を取り締まる」と伝えた。

消息筋によれば、咸鏡北道内の国境地域である会寧市、穏城郡、茂山郡、慶源郡、慶興郡に2日、保安員数叙シがそれぞれ派遣されたという。彼らは3月まで該当地域に駐屯し、日中は休息をとり、夜間に居住地域、豆満江沿線道路などを巡察しながら取り締まりに当たっている。

このように道から派遣された保安員が取り締まりを行うようになり、該当地域の住民は夜間の外出ができなくなったと消息筋は伝えた。

他地域で今回派遣された保安員の検閲を受ける場合、公民証(身分証明証)がないと無条件に連行され、身元と移動理由などが確認されるまで拘束されることが多い。取り締まりに捕まると脱北の疑惑をかけられることもあり、住民は外出を自制しているという。

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電気も供給されない状況で、夜間に外出することもままならず、住民は「外出も自由にならず生活がますます苦しくなった」「まるで夜間外出厳戒令が発令されたような雰囲気」などの反応を見せていると消息筋は伝えた。