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北朝鮮の秘密警察、国家保衛省の幹部が、国家機密を中国に流した容疑で逮捕され、処刑されていたことがわかった。

デイリーNKの内部情報筋によると、処刑された幹部は、国境警備司令部傘下の第31国境警備旅団の全般的な指導検閲を監督する部署に勤務していた50代前半のチョ上佐(中佐と大佐の間の階級)だ。

チョ上佐は、第31旅団傘下の平安北道(ピョンアンブクト)の現場部隊の検閲を口実に中国との密輸に加担していたが、その過程で、1級または2級機密として扱われる国家保衛省の内部資料をSDカードに保存し、密輸品に紛れ込ませて中国の貿易業者に提供していた。

今年3月に逮捕されたチョ上佐は、今月1日に死刑判決を受けて、即日に処刑された。

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当初、事件の背景は国家保衛省内部でも知られておらず、旅団内の保衛部の内部告発説、北朝鮮出身の華僑の密告説などが飛び交っていた。

今月6日、7日に国家保衛省の部長クラス、国境警備司令部傘下で両江道(リャンガンド)駐屯の第25旅団、咸鏡北道(ハムギョンブクト)駐屯の第27旅団、慈江道(チャガンド)駐屯の第29旅団、平安北道(ピョンアンブクト)駐屯の第31旅団の指揮部の部長クラスを対象にして行われた緊急通報講演で明らかにされた。

それによると、チョ上佐はカネ目的で情報を流出させていたが、これが中国経由で韓国に流出したことが確認された。これによりスパイ罪が適用され、処刑されたとのことだ。

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チョ上佐が処刑されたことが伝えられ、国家保衛省や国境警備隊の幹部の間で、緊張感や重苦しい空気が漂っている。

今回の幹部処刑は、韓国を敵性国家と規定した最近の憲法改正と相まって、国家保衛省自身が内部セキュリティを強化し、安全保障の脅威に強力に対応するという意志を示したものと見られる。

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「講演では機密流出防止と国家機密の安全総点検の緊急性が強調された」
「幹部たちは今回の事件を、張成沢(チャン・ソンテク)氏処刑以降で、最も具体的な内容まで踏み込んだ国家保衛省独自調査の内部事件だと評価した」(情報筋)

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一方で、相互監視に基づき、政治犯を摘発することに特化した機関が保衛部であり、そもそも相互不信を煽るもので、今はすべての言動に注意し、相手を警戒しなければならないと幹部たちは述べた。また、今後検閲がより一層強化されるだろうと情報筋は見ている。