セヌリ党は、30日汝矣島（ヨイド）党舎で開かれた最高委員会議で北朝鮮民主化活動家金永煥（キム・ヨンファン）氏拷問問題に関連し国会の次元で「金永煥拷問 中 糾弾決議案」を採択する方案を論議した。

セヌリ党ファン・ウヨ代表が、この日会議で「我が国国民が中国公安政府による想像にも無惨な拷問にあったという被害者証言が出ただけに、単純に見過ごすことができない重大な事案」と語ったと伝わった。

ファン代表は特に「被害者が拘禁の最中、 2度領事を通じ拷問にあったという事実を知らせたにもかかわらず、政府の初期対応が不足であり、現在もまだその真相をまともに把握できていないことは深刻な問題」と指摘した。

ファン代表は中国政府に対しても「中国政府の拷問及び苛酷行為の事実が明らかになった場合、公式謝罪と責任者処罰、被害補償、再発防止約束などを厳重に促す」と明らかにした。

ファン代表は、また党次元で被害者とその家族が中国内での民・ 刑事上訴訟や国連機高ﾖの請願など一連の過程で党が積極的に支援すると明らかにした。金永煥釈放対策委が、「29日中国の金氏拷問と関連し中国政府を国際刑事裁判所（ICC）に提訴する方案を検討して民・刑事上責任を問うことができる」と言ったことから黄代表がこのように発言したと思われる。

これと共にセヌリ党は党次元で、中国の公式謝罪と責任者処罰などを含めた公式声明を発表し、胡錦濤主席に党代楓ｼ義の書簡を伝達する方案も検討中のこと。また金永煥拷問関連真相糾明のためのタスクフォース（TF）を構成する予定であることも明らかになった。

民主統合党パク・チウォン院内代浮烽ｱの日最高委員会議で「中国が『大国』云々といいながら、いわゆる『外国人を法的に拘禁することができる』とし拷問を加えることはありえない事」と言い「21世紀中国が国際社会に責任ある国家として、このような問題に対しては明確な態度をとらなければならない」と指摘した。

パク院内代表が、韓国政府の対応について「金氏に対する中国公安の拷問に関して、政府がまだこれというアクションを取らないのは大きな問題」とし「金氏の人権のために拷問に対する強い抗議と国民が納得できる説明をしなければならない」と促した。

与野党が金氏に対する中国の拷問を強く批判しており、国会で決議案が提出されれば簡単に採択されるであろう。

一方、ハ・グムリョン大統領室長は、この日国会運営委員会全体会議に出席し「政府はできる限り尽力し中国政府が明確な事実関係を明らかにするように努力している」と述べた。

ハ室長は「拷問があったというマスコミ報道に対し政府や青瓦台は深刻に受けとめている」と「国連にこの問題を垂ｵ立てる件は政府内でまだ論議されていないが、我が国国民と人権団体活動家の生命と安全を保護するために政府はすべての事を尽くす」と付け加えた。