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ウクライナの英字メディアであるキーウ・ポストは今月5日、北朝鮮からの弾薬の輸送路になっているロシア領内の鉄道を爆破したとする、ウクライナの武装パルチザンの発表を報じた。

この武装パルチザンはウクライナ語で「火」を意味する「Атеш(アテシュ)」の名で知られる組織で、ロシアの占領下にあるウクライナ領やロシア領内で活動しているという。

報道によれば、破壊工作を行ったのはロシア人の協力者で、ウクライナから約1600キロ離れたロシアの都市エカテリンブルク近郊で、鉄道の一部区間を爆破したという。同組織がテレグラムで公開した映像は不鮮明だが、破裂音とともに鉄道から黒煙が立ち上る場面が収められている。

映像を見たところ、爆発は小規模で致命的なものではないと見られる。しかし北朝鮮とロシアの軍事協力が深まるほど、そのルートを破壊したいというウクライナ側の欲求は強まるはずであり、それが顕在化すればこうした行動が増大するかもしれない。

また、プーチン大統領は北朝鮮への派兵要請を否定したものの、北朝鮮がウクライナ東部に工兵部隊あるいは労働者を派遣するとの見方は消えていない。

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一方、韓国政府はロシアと北朝鮮が有事の際の軍事的な支援などを明記した新たな条約を締結したことを受けて、これまで行ってこなかったウクライナへの殺傷兵器の支援を「解禁」する可能性を示唆している。

(参考記事:【目撃談】北朝鮮ミサイル工場「1000人死亡」爆発事故の阿鼻叫喚

東西冷戦期からの重厚長大型の軍需産業を今なお維持する韓国の供給力は、ウクライナには強い味方に、ロシアには悪夢をもたらす可能性もある。

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遠くヨーロッパで上がった火の手が、いよいよアジアにも現実のものとして迫っているのかもしれない。