「愛するお嬢様」が約2ヶ月ぶりに姿を見せた。
北朝鮮の金正恩総書記は、娘で名前が「ジュエ」とされる女性と共に、首都・平壌の北に完成したタワマン団地「前衛通り」の竣工式に参加した。国営の朝鮮中央通信は、その様子を以下のように報じた。
朝鮮労働党総書記で朝鮮民主主義人民共和国国務委員長である敬愛する金正恩同志が、竣工式に出席した。
党の信頼に実践の成果をもって報いたこの上ない誇りと壮大な一つの大建築群を自分の力、自分の手でうち立てた大いなる自負を抱いた青年前衛は、父なる金正恩元帥を迎える時刻を待っていた。
歓迎曲が響く中、父なる金正恩元帥が愛するお嬢様と共に竣工式場に到着すると、嵐のような「万歳!」の喚声が上がった。
(参考記事:金正恩氏、実娘と「前衛通り」の竣工式に出席)人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面
今年2月に行われた、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)創建76周年を祝う宴会に出席した際には「尊敬するお嬢様」との呼称だったが、3月の江東(カンドン)総合温室の竣工および操業式に出席したときから「愛するお嬢様」だった。この両方の呼称が併用されているようだ。
(参考記事:「金正恩の娘は国産の服を着ろ」反発強める北朝鮮の若者たち)注目が集まるのは彼女のファッションだ。今年2月、3月にはまだ寒かったせいか、ボルドー(濃い赤紫)のレザーコート姿だった。中年女性幹部が着るようなもので、11歳(推定)の少女にしてはアダルトな装いだった。
(参考記事:北朝鮮の女子高生が「骨と皮だけ」にされた禁断の行為)
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面富をひけらかすような彼女のファッションに反発の声が上がったが、そんな声をよそに、今回は腕の部分がシースルーの紺色のブラウスで登場した。一般人が着ようものなら「傀儡(韓国)式」「資本主義遊び人風」「非社会主義」などと批判されるものだ。
北朝鮮で唯一、政権の座につくことを許されている「白頭血統」の一員であることを明示する目的があるのかもしれないが、彼女の「やり過ぎファッション」はさらなる批判を呼びそうだ。