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北朝鮮は4日、朝鮮新報の報道を通して、ミサイル発射に対し国際社会が制裁措置を発動するなら核実験を行うと警告した。今回の警告が単なる威嚇に終わるか、実行に移されるかが最大の焦点である。同紙は2009年4月の光明星2号打ち上げ、対北制裁議長声明採択、5月の第2次核実験という当時の状況を再度言及した。

◆第3次核実験の可能性=北朝鮮は第1、2次核実験実施の数ヶ月前に長距離ミサイル発射実験を行なった。テポドン1、2号を試験発射し国際社会の関心を集めた後、核実験に踏み切った。

統一研究院のチェ・ジヌク専任研究委員は、核実験の可能性は低いと予想する。彼は「内政が不安定であり米国との接触を望んでいる状況で、核実験に踏み切るのは北朝鮮にとってリスクが高く、技術面での動機も低いと思われる。北朝鮮は米国との対話を準備しつつ、食糧支援を受けながら対話のモメンタムを維持しようとしている」と主張した。

国防大学のキム・ヨンス教授は「2006年と2009年テポドン2号の発射の後に核実験が行われた。過去のパターンから北朝鮮が核実験を強行する可能性を排除できない。北朝鮮の核実験は2006年の北朝鮮核合意を引き起こし、2009年には金正恩の業績として宣伝されたと思われる」と述べ、同様のパターンが繰り返されると分析した。

国立外交院のユン・ドクミン教授も同日開催されたセミナーで、金正恩が主導権アピールの一環で核実験に踏み切ると予想。今回も長距離ミサイルの発射後に核実験が実施されるなら、北朝鮮の「先長距離ミサイル発射・後核実験挑発」がパターン化する。

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◆超強硬な挑発意志を誇示=北朝鮮は過去の事例を引き出すことで国際社会への威嚇を極大化する効果を狙っていると分析される。核実験という警告を通して国際社会の制裁を最大限阻止、又はその度合いを下げようとの目的があるとの指摘だ。国連制裁を受けているなか、米国との協定にて主導権を握り孤立からいち早く脱出しようとする意図もあると解釈できる。

キム教授は「今回北朝鮮が核実験を強行する場合、金正恩の正統性が軍部の支持を受けていることを象徴する契機となる。また国際的圧迫を突破し対話局面を誘導する北朝鮮の(伝統的な)挑発行為」だと話した。

◆金正恩は強硬姿勢が有利?=北朝鮮が今年中に核実験など、国際社会に向けた挑発を行う可能性が高いとの予測は昨年から多くの専門家がしてきた。強盛大国建設が事実上困難となった今、軍力を誇示することで国内外の危機を突破する可能性が高い。

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一部では権力土台が不安定な金正恩にとって、これらの冒険は無理があるのではとの指摘もある。

しかし某北朝鮮専門家は「金正日時代からの馴染みの方法であり、側近たちが反対する理由は特にない。金正恩は強硬姿勢が統治に有利だと考えている可能性がある」と話した。