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同通信の報道全文は次のとおり。

ワシントンの同盟圏拡張策動は誰を狙ったものか

【平壌4月25日発朝鮮中央通信】国際問題評論家のカン・ジンソン氏の文「ワシントンの同盟圏拡張策動は誰を狙ったものか」の全文は、次の通り。

最近、アジア太平洋地域で軍事ブロックを拡大し、強化しようとする米国の企図が本格化している。

周知のごとく、8日、米国、英国、オーストラリアの3者国防当局者会談で「AUKUS(オーカス)」と日本間に先端技術分野の協力推進方案を検討しているという内容の共同声明が発表されたのに続き、10日、ワシントンで行われた米日首脳会談でバイデンは「AUKUS」に対する日本の参与を確認した。

これで、「AUKUS」の拡大と日本の優先的参与は公式化されたことになる。

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米国が「AUKUS」と日本間の協力が人工知能(AI)とサイバーなど、8の中核防衛技術に関連した分野に限られる、「AUKUS」加盟国の数を増やすのではない、などと言って弁解しているが、日本の「AUKUS」参与に内在している危険性は地域諸国はもちろん、国際社会の全般を緊張させている。

2021年9月、米国と英国、オーストラリアの3者安保協力体としてつくり上げられた「AUKUS」は、発足初期から国際的な核不拡散体制を迂回してアジア太平洋地域で核覇権を実現するための「アングロサクソン族の原子力潜水艦同盟」として、この水域に敷設された核機雷同様であるという評価を受けてきた。

このような「AUKUS」の拡大が公式化されたことや、その初の加盟候補として第2次世界大戦の時期に核兵器の開発を進めたことがあり、戦後にも核兵器製造能力をひそかに備蓄してきた侵略国家、戦犯国家である日本が選定されたのは、アジア太平洋地域はもちろん、全世界的範囲の安全環境の見地からして深刻な問題だと言わざるを得ない。

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「AUKUS」拡大問題が世論化し始めた初期に、英国とオーストラリアは日本が敏感な情報に対する保護システムが円滑でないという点をあげて懐疑的立場を取ったという。

アングロサクソン族の情報共有体「ファイブアイズ(五つの目)」加盟国であるカナダとニュージーランドが「AUKUS+」の潜在的候補であったことにもかかわらず、日本が先に選ばれたのは結局、米国の圧迫としつこい説得の結果であろうというのが専門家たちの評価である。

米国が日本の「AUKUS」参与を是が非でも推し進めようとする内心は、明白である。

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国粋主義に染まり切って「平和憲法」を改悪し、「反撃能力保有」の外皮をかぶって侵略武力の増強に邁進(まいしん)している敗戦国である日本を「AUKUS」という対決の船に乗船させて対中国圧迫の第一線に立たせ、アジア太平洋地域の核機雷原を中国の国境近くに敷設するというのが、米国の腹黒い下心である。

米国の操りの下で進められる「AUKUS」と日本の技術協力が遠からず正加盟国入りにつながり、その他の潜在的候補国の追加的な拡大にまでつながるであろうというのが、大多数の専門家の評価である。

最近、バイデン行政府が米日首脳会談に続き、米国・日本・フィリピンの3者首脳会談を行って、マニラと東京、キャンベラとソウル間の安保協力強化をあっせんしたのも、究極にはアジア太平洋地域に存在する多くの覇権実現道具を「格子縞」のように組み合わせて対中国「統合抑止戦略」実現のためのインフラを2重、3重に構築しようとするところに基本目的がある。

現実は、米国の公職者らが云々する中国との「対話ある競争」、二国間関係上の「保護欄干の設置」は欺瞞(ぎまん)的なスローガンにすぎず、彼らの思惟と実践は徹頭徹尾、反中国対決に志向されていることを再び傍証している。

中国を主敵とする米国の「小規模集団」の創設と絶え間ない拡大企図によって、発展の機会と潜在力が世界のどの地域よりも豊かなアジア太平洋地域は激しい力の対決場、一触即発の核機雷原と化しており、それによる当面のかつ展望的な安保負担は地域および国際社会が重く担うことになっている。

地域と世界の平和陣営は、特定国家を標的として限界がなくヒステリックに繰り広げられるワシントンの無分別な同盟圏拡張策動に警戒心を高めるべきであろう。---