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対北朝鮮制裁の実施状況を調べている国連の専門家パネルは、20日(現地時間)に公開した年次報告書で、昨年9月15日までに北朝鮮に違法に搬入された石油精製品が最大152万3千381バレルに達する可能性があると明らかにした。

国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議は、同国への石油精製品の1年間の搬入上限を50万バレルと定めており、その3倍以上の量が搬入されている可能性があるということで、制裁の形骸化が改めて懸念される。

その一方、委員会に公式に報告された北朝鮮への石油精製品搬入規模はこれよりはるかに少なかった。 昨年には中国とロシアだけが北朝鮮に石油精製品を送ったと報告しており、その合計は32万5千267バレルに過ぎなかった。

専門家パネルは、「昨年1月から9月15日の間に北朝鮮のタンカーが87回にわたって石油精製品を北朝鮮に移送したが、これらの船舶が積載可能量の90%を満たしたと仮定した場合、このような数値になる」と指摘した。

積載可能量の60%だけを積んだ場合でも、制裁限度の倍を超える101万5千588バレルが北朝鮮に搬入されたものと推定されている。

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一方、専門家パネルは、制裁破りのための海上での「瀬取り」などが相変わらず横行しているとし、北朝鮮の船舶は東シナ海など、例年よりさらに遠方の海域で活動するようになったとも指摘した。