北朝鮮の金正恩総書記(国務委員長)が7日、金化(キマ)郡地方産業工場を現地指導した。朝鮮中央通信が伝えた。

金正恩氏は1月15日に開かれた最高人民会議(日本の国会に相当)で、中央と地方の地域格差を解消し、地方産業を発展させることを目的にした「地方発展20×10政策」を打ち出した。朝鮮労働党中央委員会第8期第19回政治局拡大会議(1月23日と24日)でも、地方の格差は深刻な政治的課題であると強調し、地方の労働党責任幹部を対象にした講習会「第2回市・郡党責任書記講習会(1月25日〜28日)」を開いた。今回の現地指導も政策を徹底させる狙いがあるようだ。

現地指導には、朝鮮労働党中央委員会の幹部である趙甬元(チョ・ヨンウォン)、李日煥(リ・イルファン)、朴正天(パク・チョンチョン)、金勇帥(キム・ヨンス)、金与正(キム・ヨジョン)、キム・ファソンの各氏が同行した。現地で、労働党江原道金化郡委員会のキム・ミョンチョル責任書記と当該工場の責任活動家が金正恩氏を出迎えた。

金正恩氏は、「『地方発展20×10政策』推進の初年である今年から、各地に本格的に新しく建設することになる地方産業工場の具体的な建設方向を確定するために、模範的に建設した金化郡地方産業工場の近代化実態と経営実態、工場別建築形式を今一度調べるために現地に出向いた」と述べた。

金正恩氏は工場を見て回りながら、一定の肯定的評価を与えながらも、「正すべき一連の問題もある」とし、「工場別に生産工程の設計と配置を合理的に正しくできなかった欠点が少なくないが、これを経済幹部が正しく見られず、はっきりした一見識もなく対策も立てていない状態で、新たに提示された『地方発展20×10政策』を金化郡地方産業工場のように機械的に模倣するとしているのは党の政策に対する態度と段取りから間違ったことである」と指摘した。

また、工場の建築設計に欠点があると指摘し、「地方産業工場を建設するに先だって、原料拠点の構築とその条件および保障の可能性についてよく確かめ、経済的打算を正しくするのが重要である」などと述べた。

つづけて、「今年から新たに建設する地方産業工場の建築形式と近代化水準を金化郡よりも高く定めることを党中央が決定したことについて想起させ、新しい地方発展政策の実行で金化郡地方産業工場の近代化の経験を機械的に踏襲して模倣するのではなく、革新的で創造的な姿勢で不断に新しいものを取り入れ、欠点を克服しながら、責任感を発揮しなければならない」とし、工場の経営において提起される課題を明らかにしたという。

そのうえで、「今年『地方発展20×10政策』の正確な実行で地方が変わる新時代を目前の現実として必ずや開くことで、展望的な10年目標の初の突破口を勢いよく切り開き、朝鮮式社会主義制度の優越性とわが党政策の正当性、わが国家の底知れない発展潜在力を力強く誇示すべきであると述べ、全ての指導幹部と指揮官、軍人建設者がわが党の宿願事業を実現するための闘いに総奮起して、地方振興の偉大な大変革を是非とももたらそう」と呼び掛けた。