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北朝鮮の首都・平壌の西の南浦(ナムポ)にある降仙(カンソン)製鋼所。正式名称は千里馬(チョルリマ)製鋼連合企業所で、大量の不良品を生み出し続けているのに未だに続けられている大増産運動のうち、1950年代に繰り広げられた「千里馬運動」の発祥の地としても知られる。

故金日成主席が、建国前から何度も訪問した由緒ある製鋼所で、性暴力事件が起きたと、平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋が伝えた。

事件の被害者となった20代女性は、高等中学校(高校)卒業後に降仙製鋼所に統計員として配属された。そんな彼女に好意を持ったのは、50代の職場長だった。

彼は、彼女を専門学校に入学させて、男性が多数を占めていた統計員に抜擢するなど、様々な便宜を図った。そして、母親の世話をしなければならない、助けてほしいなどと、家庭環境をネタにして彼女に接近した。

職場長は、彼女を隣の席に座らせるようになったが、そのころから「親切な上司」ではなく、「悪魔のような性犯罪者」の一面を見せるようになった。執拗に性関係を迫り、断られると「仕事ができないからクビにしてやる」「結婚できないよう噂をばらまいてやる」などと脅迫するようになった。

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このように甘言で女性に迫り、何らかの条件と引き換えに、性関係を迫る「マダラス」(ロシア語でマットレスの意)と呼ばれる行為は後を絶たない。

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彼女は結局、望まざる性関係を持つことを強いられた。そんなことが数年続き、悩み抜いた彼女は、自分が職場長からどんな目に遭ったかを記した遺書を残して、自ら命を絶った。

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職場長は自分の体だけが目当てで、もてあそばれた上に捨てられる運命が彼女の目には見えていたはずだ。そんな不倫関係の噂が広がれば、責められるのはいつも女性の方ばかりだ。いわゆる「被害者にも落ち度があったから」という「ビクティムブレーミング」(被害者非難)だ。男性ばかりの統計員の職場で、そんな周囲の目に到底耐えられないと思ったのだろう。

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真実を知った彼女の母親は、降仙製鋼所に押しかけ、出勤する労働者に向かって「職場長の性暴力のせいで娘が死んだ」「職場長は人殺し」と叫びまくった。そして、朝鮮労働党中央委員会(中央党)に信訴(告発)すると息巻いた。

母親は、娘の同僚に「職場長と不倫関係にあると思われ、同僚から白い目で見られ悩んでいた」と書類で証言してほしいと頼み込んだ。しかし、同僚はいずれも首を縦に振らなかった。職場長の親戚は幹部であるために、下手に告発に手を貸すと、どんな仕返しをされるかわからないからだ。

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職場長は「自分に罪があるならば、彼女をサポートしたことだけ」などとうそぶき、上司も見て見るふりをした。そればかりか、実情を知っている彼女と仲の良かった同僚を、最もきつい作業班に左遷させるなど、見せしめと言わんばかりの人事に及んだ。

そんな極悪非道な職場長の振る舞いが、デイリーNKに取り上げられた。このニュースは、ラジオを通じて北朝鮮国内に流入し、口コミネットワークに乗って全国に広がるであろう。そうなったら、職場長は無事でいられるだろうか。

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