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北朝鮮当局が中国に滞在している貿易商、留学生、就業者に金正日の誕生日(2.16)を迎え、一時帰国を勧告したという。

14日に中国・瀋陽で会った貿易幹部のK氏は「将軍様の誕生日を迎え、中国に滞在中の全員に可能な限り帰国を促す指示が出された。留学生らは既に帰国しており、帰国できない人は花やプレゼントを送る準備をしている」と話した。

K氏によると、北朝鮮当局が一時帰国を勧めている理由は、金正日死亡当時に中国からの自主的な帰国者が予想より大幅に少なかったからである。

「金正恩同志は、国家労働者や留学生はそのまま滞在しても良いとの指示を下したが、自首帰国する割合が低すぎた影響から、今回の指示が下されたと思われる」と語った。

北朝鮮当局は▲もう一度(忠誠を表示する)機会を与える▲(金正日死亡時の未帰国者)処罰を下さない▲(帰国時)所持品の没収を行わないなどを約束すると公表したという。

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しかし、本音は、対外的に中国からの帰国者を金正日の誕生日を盛り上げる為の演出として使用し、内部的には忠誠資金の納付競争を行わせると考えられる。今回の指示が金正恩の指示なのか、労働党の指示なのかは明らかになっておらず、勧告形式で行われているのも特異な点である。

K氏は「将軍様が死亡した際には『動揺せずに落ち着いて行動せよ』との指示が下された。平壌の幹部が個人的な利益を目的として、外貨稼ぎ機関員や留学生を呼び寄せているのだろう」と述べた。

中国に滞在している北朝鮮住民は、帰国時に出国を斡旋してくれた上級幹部や機関の担当者に、現金、パソコン、家電製品、高級装飾品などをプレゼントする習慣がある。そうすれば、次の中国への訪問が楽になるからだ。

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一方、北朝鮮内部では金正日の誕生日と関連し、住民から集金を行なっていると伝えられた。新義州の消息筋は14日、デイリーNKとの通話で「人民班長が各家庭に将軍様の誕生日行事費を出来る限り納させている。金銭的に厳しい場合には、物納を行わせている」と伝えた。

続いて「今回大金を納めれば今後楽になるとの雰囲気があり、100万北朝鮮ウォンを収めた人もいる」と述べた。