今月8日、中国・瀋陽で脱北者11人が中国の公安警察に逮捕され、現地では救出活動が行われたが、当局が北送する方針であることが分かった。

現地の公安関係者は9日深夜に「昨日の夕方6時頃に脱北者の隠れ家を公安要員が緊急捜索し、脱北者を逮捕した。現在の市公安局で調査が進行中」と述べた。

この関係者は「昨年に脱北者の捜索指令が下されたが、今年に入ってもまだ強調されている雰囲気。公安が実績を上げる為に脱北者検挙に熱を上げている」と述べた。逮捕された脱北者は、人道的な次元から第3国に追放される可能性はほとんどないという。

本紙は現地で救出活動が行われていた点から、同事件の報道を控えていた。

逮捕された11人の身元や逮捕された経緯は伝わっていない。市公安局の調査後に具体的な情報が確認出来ると思われる。韓国・外交部は、今回の事件の事実関係を確認する事は出来ないという立場である。

昨年9月にも中国で脱北者19人が逮捕され、韓国政府の釈放要求にもかかわらず、強制的に北送された事実が本紙の取材で確認されている。北朝鮮当局は2月の大赦免以後に逮捕された脱北者に対しては厳罰に処すると公言しており、脱北者らの身柄処理が注目されている。