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北朝鮮内でも国家が運営する工場や職場ではない、個人事業者が労働者を一日単位で採用し、賃金を与える日雇い労動職が徐徐に増えていることがわかった。

今年国内に入国した脱北者たちと内部消息筋によれば、北朝鮮の日雇い労働者は、金鉱で金鉱石を掘る採掘労動、都市建築労動、列車などに品物を積んであげてお金をもらう荷物運び、お手伝いさんなどに集中されていることがわかっている。

北朝鮮ではこのような雇用労働者を、‘ポルポリ’ または ‘サッパリ’、‘イルクン’と呼ぶ。大都市や廃鉱周辺には、このような動き手たちが集まって来る人力市場までできたと言う。

彼らの一日の日割りは業種によって大きく差がある。金鉱採掘は鉱山で宿泊を提供され、一日 1,500ウォンをもらう。都市で左官などの技術を持って建築に参加する場合、日割りで2,000ウォン以上を、もらう雑夫は 1000ウォン未満だ。北朝鮮の一般工場労働者の一ヶ月の月給が、おおよそ 2000ウォン水準なのを勘案すれば少なくない報酬だ。

日帝時代から金鉱で有名な平安南道フェチャン郡のある鉱山で、日用労働者として働いた前歴がある脱北者のキム・ヨンョル(仮名) さんは、“2004年頃からフェチャン郡の闇市場で‘ポルポリ’を募集する雇用市場が生れた。雇い主たちはここで健康な男女を選んで連れて行った”と、“雇用された人々は金を掘るだけではなく、雇い主の家を建てるとか、修理するのにもたくさん動員された”と話した。

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フェチァン郡には、政府がこれ以上事業性がないと判断して廃鉱になった金鉱が散らばっていて、隣近住民たちが 90年代後半からここで根強く金鉱石を掘り始め、たくさん金を儲けたと言う。2003年頃から他の地方の人々を雇い始めたということだ。フェチャン郡には、雇用労動でお金を儲けようと尋ねて来た他の地方人々にあふれると言う。

対北支援団体である (社)良き友は、最近の機関誌で、“10月 23日午前 10時頃、平安南道フェチャン郡で金石を採集する金鉱が崩れ、労働者3人が死亡し、2人が重傷を負った”と伝えたりした。北朝鮮では金や松茸は、国家以外には一切売買を禁止しているが、幹部たちにわいろを与えて廃鉱された鉱山で金を掘る事業は公然と行なわれてきた。

金鉱採掘労働者たちは作業を始めれば、1回に 15~30日ずつトンネル(金鉱) 中で宿泊しながら金石を掘る。ここで掘り出した金石をトンネル中で磨光機(鉱石を研ぐ機械)で動かして水銀処理をし、金を生産する。ここで生産された金は、平城や新義州の業者たちに販売される。

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磨光機を回す人もやはり、他の地方から来た雇用労働者たちだ。金石を粉碎する作業は概ね、女達がするのだが、日割りで1千ウォンだと言う。宿泊は雇い主が責任を負って日割りで1千ウォンずつ与え、1年の間働くとお金をかなり集めることができるということだ。

今年国内に入国した脱北者の朴宗務(仮名.54歳) さんも、“2005年から清津市で貿易でお金を儲けた人の家を建てるのに左官技術を持って日割り3千ウォンをもらって仕事をした”と言った。

朴さんの息子も清津駅前で、商売品物を列車に積んであげる仕事をしたと言う。清津駅前へ行けば、そんな ‘サッパリ’(日雇い荷物労働者)らがあまりにも多く、‘サッパリ’の間にも競争がひどかったと言う。彼らは、たいてい一日の儲けが 1千ウォン位と言う。

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北朝鮮党幹部や新興成金の間では、家事をしてくれ、子供達の面倒を見てくれるお手伝いさんが流行っている。彼女らは大部分雇用された家の親戚に行って、家事を手伝っているように見えるが、本当は雇用労働者たちだ。幹部たちと成金は、町内の人たちにはお手伝いさんを ‘遠縁の親戚’と紹介する。

北朝鮮内部の消息筋は、“ある時、清津である道の党幹部が親にお金をあげ、彼の娘をベビーシッターとして酷使した事件があった”と言い、“それが問題になると幹部たちと成金が ‘親戚’と言い、お手伝いさんを置いた”と話した。

北朝鮮専門家はこのような日雇い労働者の拡大状況について、”北朝鮮にも鉱山や貿易をして得た大金を溜めた人々が事業をもっと拡大させるためには、私的に賃金を与え、人を使うしかない”と言いながらも “政府が成金の分権力化を警戒するため、そのうち取り締まりに入って行くことだろう”と話した。