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北朝鮮北東部、ロシアにほど近い羅津(ラジン)港に大型船舶の寄港が相次いでいる。11月に入ってからは7日、20日、24日、28日と4回に達した。

米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)は29日、米プラネット・ラボが撮影した衛星写真をもとに、7日には長さ135メートル、20日には140メートル、24日には105メートル、28日は120メートルの大型船舶が羅津港に寄港し、いずれも大量のコンテナを積み込んだもようだと報じている。

大型船舶の羅津港への寄港は、今年8月26日に衛星写真に捕らえられて以降、今回で19隻に達した。米国政府は13日、北朝鮮がロシアにコンテナ1000個以上分の軍事装備と弾薬を提供したとして、羅津港に停泊している船舶に、長さ6メートルのコンテナ約300個が積み込まれた様子を撮影した衛星写真を公開した。

VOAは、北朝鮮とロシアの国境地帯から2キロのところにある鉄道駅を撮影した衛星写真を分析。20日には、長さが350メートルに達する貨物列車に青い防水布がかけられており、すぐそばには同様に青い防水布がかけられたコンテナが野積されていると報じた。23日の衛星写真では、貨物列車が減り野積されているコンテナが増えている様子を、26日の衛星写真では、貨物列車が姿を消してコンテナの数も減っている様子を伝えた。

米国政府はこの港と駅を、北朝鮮とロシアの武器取引の現場だと指摘している。

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国連安全保障理事会は、複数の対北朝鮮制裁決議で、北朝鮮の武器輸出を禁じている。しかし、北朝鮮とロシアはともに、武器の取引、軍事協力の可能性を否定し続けている。

ホワイトハウスの報道官は15日、VOAのメールに、「北朝鮮とロシアの協力拡大は、地域内の安定とグローバル非拡散体制を弱化させる」と答えたが、実際のところ、コンテナの中身が武器であるとは断定できない。

一方、北朝鮮国内からは、軍需工場でロシア向けの輸出品を製造しているとの情報が伝わってきている。

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(参考記事:北朝鮮、国防省傘下の軍需工場でロシア向け軍用防寒服を生産