むしろロシアに「壊滅的打撃」も…北朝鮮の砲弾使用で、専門家指摘

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北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は13日、ロシア極東のボストーチヌイ宇宙基地でプーチン大統領と会談した。

プーチン氏は北朝鮮の人工衛星開発を支援するかとの記者からの質問に、「そのために我々はここにいる。(金正恩氏は)ロケット技術に大きな関心があり、宇宙開発も進めようとしている」と回答。また、ロシアは国際的な義務を順守するとしながらも、二国間の軍事・技術協力の機会があるとも発言した。

国際社会はこれを受け、両国が国連安保理の制裁決議を無視する形で、軍事協力を進めるものとの見方を強めている。具体的には、ロシアがウクライナの戦場で使用する砲弾などを北朝鮮が提供し、その見返りにロシアが北朝鮮に偵察衛星をはじめとする先端軍事技術を与える可能性があるということだ。

現実となれば深刻な問題であるのは確かだが、それがただちに両国に利益をもたらすかはわからない。

まず、北朝鮮が提供する弾薬類の有用性について、懐疑的な見方を示している専門家がいる。ロイターによると、英国王立防衛安全保障研究所のパトリック・ヒントン英陸軍研究員は北朝鮮の砲弾の品質について、「粗悪な弾薬は性能に一貫性がなく、飛行に悪影響を与え、精度を低下させるかもしれない」とし、「これらは全て高い仕様で作られる必要がある。そうでなければ想定していた場所に着弾できず、壊滅的な結果を招きかねない」と指摘した。

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低品質の砲弾が作戦を混乱させ、むしろロシア軍にとって打撃になりうるという話だ。

たしかに、北朝鮮の長期にわたる経済的混乱を考えれば、砲弾類の生産管理が適切になされていない可能性は否定しきれない。かつて(あるいは現在も)北朝鮮は中東やアフリカの戦場に積極的に武器を供給し、それらは概ね、良好な性能を発揮していたとも言われる。

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しかし一連の経済制裁により、そうした兵器ビジネスは難しくなり、現場からのフィードバックも減ったはずだ。本格的に使ってみるまでは、ロシア軍にとってどれだけ有用なものになるかはわからない。

一方、北朝鮮がロシアの最新技術を手にするケースだが、偵察衛星の技術が改善したり、ミサイルの性能が向上したりするのは厄介なことかもしれない。しかし、それ以外の分野ではどうだろうか。北朝鮮軍の最大の悩みのひとつは、燃料不足だ。ロシアがエネルギー資源大国であるとは言え、北朝鮮が渡せることのできる弾薬の量では、石油類を無制限に供給してもらえるほどにはならないだろう。

だとすれば、北朝鮮がロシアの協力で戦闘機や潜水艦の性能向上をはかったとしても、それらはまともに動かない。北朝鮮とロシアの今後の協力は、単なる「弱者同盟」のレベルにとどまる可能性もある。