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北朝鮮は金正日死亡を哀悼する雰囲気を演出している中、今月8日の金正恩の誕生日の演出に関心が集まっているが、内部ではこれといった動向は把握されていない。

内部消息筋は「葬儀が終わったばかりなで誕生日の雰囲気はまだ見えず、まだ特別な指示もない。昨年は金正恩同志の誕生日なので、一日休息せよと指示が下ったが、今年もそうなるのではないか」と述べた。

しかし、最高指導者となった金正恩の誕生日を、幹部や人民が適当に過ごす事は道理に反する事であり、忠誠競争の次元でも誕生日を記念しようとする熱気が発生する可能性があるとの指摘もある。

金日成の死亡翌年には、金正日の誕生日は民族最大の祝日に指定された。金正日死亡後すぐに金正恩は「偉大な指導者」の呼称が付き最高司令官になっており、北朝鮮の最高指導者の誕生日を民族最大の祝日と指定するのは無理ではない。

しかし、父親の金正日死亡(12.17)から20日余りしか経っていない状態で、休日を指定し誕生日の行事を行う事は、金正日の遺訓を強調する雰囲気とはかけ離れている。故に、北朝鮮指導部としては、どのレベルで行うかで悩まざるをえない状況である。

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2009年の後継者として公式化された後、その翌年の2010年1月8日には国家安全保衛部、人民武力部、各派閥委員会の幹部らが、内部的に金正恩の誕生日祝賀行事を進行した。軍人や住民にも金正恩の誕生日であることを知らせ、一日の休息を持つようにした。

ある高位脱北者は「金日成が死亡した翌年の2月16日にも住民たちの考えとは異なり、以前よりも大きく、より騒がしく、金正日の誕生日を送った。今回も、『民族の親を失ったが、私たちにはもう一人の偉大な指導者がいる』という宣伝のために、盛大に行うだろう」と予想した。

「誕生日を通じ住民が忠誠を誓うきっかけに利用したいのだろう」と述べた。

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この脱北者は「金正恩の指示というよりは、下の幹部がこのような行事を組織するものと見られる。今の状況で金正恩の誕生日を住民に早く宣言し、内部を結束するほうが有利であると考えるだろう。全国各地で金正恩の誕生日を迎え、報告大会や決意大会を開くと思われる」と話した。

北朝鮮は金日成の誕生日(4.15)と金正日の誕生日(2.16)を民族最大の祝日と宣伝し、この前日には、中央記念報告大会を開催し、当日には各団体がスポーツイベント、2月の春芸術祝典、4月の春芸術祝典など様々な行事を組織してきた。

また、誕生日には幼稚園、小中学生や住民に「愛の贈り物」として、お菓子などを配る偶像化宣伝を繰り広げてきた。

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このため、6日か7日には「偉大な領導者金正恩同志の誕生1月8日を民族最大の祝日で迎ることについて」というタイトルで、北朝鮮・最高人民会議常任委員会の政令が出されるとの観測も出ている。

しかし、金正日死亡から時間が余りたっておらず、大々的な行事の開催は厳しいとの観測も少なくない。

国策研究機関のある専門家はデイリーNKとの通話で、「金正恩はイメージアップの喪中や情緒に合わないなどの口実を作り、普段通りに過ごすだろう。金日成、金正日の誕生日には住民にプレゼントを与えなければならず、未だに内部で準備作業も捕捉されておらず、時間が切迫しているので、今回の誕生日は大きな行事がないものと見られる」と明らかにした。

行事を盛大に行おうとする幹部らの提案については、「民族の親を失ったのに、どの様な気持ちで私の誕生日を開くのか」という風に宣伝することで、「将軍様の永遠の革命同志」というイメージを創り上げるだろうと指摘した。

キム・ヒョンソク統一部スポークスマンは6日の定例ブリーフィングで、「金正日の場合も、1994年に金日成が死亡した1年後に、いわゆる国家的な行事として指定されている」とし、現在まで動向が把握されていない点からも、大々的な開催の可能性は低いと指摘した。