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金正日の死亡後、金正恩が北朝鮮の新たな指導者として浮上したが、国内の大多数の専門家らは彼の権力に不安定要素が多いと指摘する。年齢の若さと経験の乏しさは金正恩の隠すことのできない弱点だ。そのため、側近勢力の後見が必須だ。

専門家らは金正恩体制の後見人として、党と軍で最も影響力のある張成沢(チャン・ソンテク)党行政部長(65・国防委員会副委員長)を挙げている。張部長と共に昨年の党代表者会以降、軍部の核心人物として浮上した李英鎬(リ・ヨンホ)総参謀長(69・党中央軍事委員会副委員長)も注目を浴びている。金正日の葬儀委員名簿で李英鎬は4番目、張成沢は19番目に名前が上がっている。

張成沢は金慶喜(金正日の妹)の夫であり、2004年に金正日によって一時左遷されたが、金正恩の後継体制構築が始まると共に政局に復活した。金正日が息子の権力継承に備えて張成沢を後見人として指名し、党・軍に相当な人脈を構築したと伝えられた。

一部では党・司法・外貨稼ぎ機関にまで影響力を行使しているという評価もある。最近では、金正日の現地指導にほぼ抜けることなく同行する程に至近距離を維持したということだ。

しかし一部専門家らの中には、権力の中枢であるほど隠遁する傾向があるのに黄金坪開発式にまで参加するほど外部行事に忙しいのは、彼が外部への象徴的な役割に過ぎないことを示しているという評価もある。また、金正恩時代を準備してきた金正日が張成沢にこのような広範囲な権限を与える可能性は低いという見方もある。

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軍部では、昨年の党代表者会で旧世代である呉克列(オ・グクリョル)を押しのけて急浮上した李英鎬軍総参謀長が目立っている。彼は党中央軍事委員会の副委員長に金正恩と共に名を挙げ、また最高位職である党中央委員会政治局の常務委員に任命されながら金正恩の核心的側近として浮上した。

弔文局面が続く当分の間は金正恩を中心として事態の収拾をはかる雰囲気であるため、北朝鮮指導部全体が金正恩に力を注ぐしかない。金正日が自身の遺稿として準備しておいたマニュアル通りに幹部らが動く可能性が高い。

チェ・ジンウク統一研究院先任研究員は21日、デイリーNKとの通話で「二人が一番の側近であることは確かなようだ。金正恩が二人を競わせ、自分に忠誠するように活用するだろう」と展望した。独裁者の特性上、片方だけを退けはしないだろうという解釈だ。

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続いてチェ研究員は、「金正恩の一人独裁体制下にいる参謀らが声を上げる可能性はあるが、あくまでも補佐的な立場にとどまるだろう」と述べた。また、金正恩の最側近の第一線として父方の叔母で党軽工業部長である金慶喜と張成沢、第二戦として李英鎬、崔龍海(チェ・リョンヘ)党秘書、金正角(キム・ジョンガク)総政治局第一部局長を挙げた。

パク・ドゥジン在日韓国国際研究所長は、「現在の流れは金正恩に集めているため、張成沢や李英鎬も指導者に忠実さを浮サうとするだろう。金正恩が指導部や周辺国を困らせるミスを犯した場合、周囲の権力者らが力を得ると思われる」と述べた。

パク所長は、張成沢が権力を拡大できる条件として中国共産党の主要幹部らと深い関係を結んでいるという点を挙げた。また、「北朝鮮体制が危機に向かうほど中国が米国を牽制するために新たな対案を打ち出す可能性がある」と述べた。