追い越したら最後「不眠症の走り屋」金正恩の危険なドライブ

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北朝鮮の金正恩総書記に「不眠症」説が持ち上がっている。

朝鮮労働党機関紙の労働新聞は25日、金正恩氏が国民のため苦労を重ねているといった趣旨の記事を掲載。その中で、同氏のこんな言葉を紹介している。

「一般的に人々は今日と言えば1日の仕事が終わる夕方までと考えたり、24時までを念頭に置いたりしている。(私は)今日を翌日5時までとみて働く(中略)私は幼いころから夜を明かして働くのが習慣になり、いまやそれがひとつの生活法則として体質化された。静かな夜に思索を集中するのが一番良い」

そして、韓国紙の中央日報がこの記事を引用するとともに、韓国国家情報院は2016年7月の国会情報委員会全体会議で「金委員長が身辺の脅威のため非常に悩んでいる。不眠症にかかりよく眠れていない」と報告した事実を紹介している。

金正恩氏が「夜型」であることをうかがわせる情報は、過去にも北朝鮮メディアで紹介されている。

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労働新聞は昨年1月8日、金正恩氏が平壌の総合ウォーターパーク「紋繍(ムンス)遊泳場」の建設現場を、完工間際の9月のある日の深夜に、ひとりで訪れたエピソードを伝えた。

ひとりで訪れた、というのが事実ならば、金正恩氏は自動車を自ら運転して現場へ行ったということだ。そして、金正恩氏の「運転エピソード」もこれだけではなく、深夜の行動とセットで語られるのもこれが初めてではない。

ちなみに金正恩氏は北朝鮮において、「最強の走り屋」とも「最凶の走り屋」とも言える存在だ。これは何も、彼の運転が「上手」だとか、あるいは「荒い」といった意味ではない。

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(参考記事:金正恩氏の「高級ベンツ」を追い越した北朝鮮軍人の悲惨な末路

公道で金正恩氏が運転する愛車と知らず、彼の高級ベンツを抜き去った軍の高官が、悲惨な運命を辿ったエピソードがあるからだ。

いずれにしても、これらの情報が事実ならば、不眠症の金正恩氏は、夜な夜な自動車を運転し、平壌市の内外を徘徊していた可能性があるわけだ。ただ、その際に本当に「ひとり」だったかどうかについては、判断を留保する必要があるだろう。

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北朝鮮は独裁国家であり、独裁国家は独裁者の身辺の安全が最大の弱点だ。金正恩氏に何かあれば、たちまち体制不安に陥りかねない。

実際には、不眠症の独裁者に付き合わされて、多くの部下たちが苦労させられているのではないだろうか。