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北朝鮮の金正恩総書記の妹・金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長は22日、国連安全保障理事会を非難する談話を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。

国連安全保障理事会は21日、北朝鮮が新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星17型」の発射実験を行ったことを受け、緊急会合を開いた。会合で米国は北朝鮮を非難する議長声明の採択を訴えたが、ロシアと中国が抵抗し、一致した対応を示すことができなかった。

金与正氏はこうした動きに対して、「国連安保理が、朝鮮民主主義人民共和国を狙って米国と南朝鮮がせわしく繰り広げている危険性の濃厚な軍事演習と欲深い武力増強には是が非でも顔を背け、それに対応したわれわれの不可侵的な自衛権行使を取り上げたのは、明白な二重基準である」と非難した。

つづけて、「笑止千万なのは、米国が安保理の公開会議が終わるやいなや不快感を隠せず、英国、フランス、オーストラリア、日本、南朝鮮をはじめとする烏合の衆を引き連れて、聞くにも鼻持ちならない『共同声明』なるものを発表して自分らの不純な企図が実現しなかったうっぷん晴らしをしたことである」と述べた。

また、「わが政府は、米国とそれに追随する反動の群れのこのような妄動をわれわれの自主権に対する乱暴な侵害、朝鮮半島情勢を新しい危機局面に追い込もうとする重大な政治的挑発として強く糾弾する」と主張した。

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そのうえで、「われわれは、国家の安全を守るための自衛権行使をけなすことに対してはそれが誰であれ、絶対に許さず、あくまで超強硬で対応する」と強調した。