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北朝鮮国営の朝鮮中央通信は11日、朝鮮労働党中央委員会第8期第5回総会拡大会議が8日から10日にかけて行われたと報じた。金正恩総書記が、労働党中央委員会政治局に委任され会議を司会した。

総会では、「組織問題」「2022年度の主要党および国家政策実行状況の中間総括と対策」「現在の非常防疫状況の管理と国家防疫能力建設のための課題」「党規約と党規約解説集の一部内容の修正・補足」の4つの議案が上程され、全員賛成で可決された。

第1の議案である組織問題では、党中央委員会、政治局の委員、委員候補が召還および補欠選挙された。崔善姫(チェ・ソニ)氏が政治局委員候補に選ばれ、外相にも任命された。崔氏は、米国通として知られていることから今回の人事の背景が注目される。

また、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)と治安機関の人事にも動きがあり、李太燮(リ・テソプ)氏が総参謀長に、鄭京擇(チョン・ギョンテク)氏が総政治局長に任命された。さらに、朴寿日(パク・スイル)氏が社会安全相(警察庁長官にあたる)に、リ・チャンデ氏が国家保衛省(秘密警察)のトップに任命された。

第2の議案「2022年度の主要党および国家政策実行状況の中間総括と対策について」では、金徳訓(キム・ドックン)内閣総理が「党の経済政策の貫徹で収められた成果と欠点」を提起した。

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金正恩氏は第2の議案について、「こんにち、わが国家の安全環境は非常に深刻であり、周辺の情勢はいっそう極端に激化しうる危険性を帯びており、こうした情勢はわれわれをして国防力強化に向けた目標の達成をいっそう早めることを催促している」と述べた。

第3の議案「現在の非常防疫状況の管理と国家防疫能力建設のための課題について」では、金正恩氏が「国家防疫事業が突発的な重大な峠を越えて封鎖基本の防疫から封鎖と撲滅を並行する新たな段階に入った現在の状況で、わが党と国家に提起される急務は防疫活動に内在している欠点と弊害を早急に退治し、国の防疫能力強化に向けた決定的な対策を講じることである」と強調した。

第4の議案「党規約と党規約解説集の一部内容の修正・補足について」では、「党中央指導機関のメンバーは、審議に提起された当該の内容が党の戦闘力と指導力をより強化し、組織的・思想的基礎を強固なものにする上で重要な意義を持つと一様に認めた」という。

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金正恩氏が総会を締めくくり、「われわれに提起された重大な課題はわが人民が党と政府に下した至上の命令であると述べ、全ての党中央指導機関のメンバーが党と革命、祖国と人民に対して担った責務を重く刻み付けて前進する隊伍の陣頭に立って社会主義建設と防疫大戦の両戦線で赫々たる勝利を収めるとの期待と確信を表明した」という。