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平壌帰国説が出回った北朝鮮の金正日総書記の長男、正男(36)が、13日現在ロシアのモスクワにいると、日本の外交消息筋が14日に伝えた。

消息筋は“今月1日からフランスのパリに滞在し、オーストリアを経て現在はモスクワに泊まっている”と伝え、“歯の治療とヨーロッパ旅行が目的だと聞いている”と語った。

この消息筋は、正男が今月1日から1週間パリに泊まり、7日からオーストリアに移動して4日間滞在した後、10日にモスクワに入ったと伝えた。正男は15日までモスクワに滞在する予定という。

国情院は正男のロシア滞在について、確認はできないとだけ答えた。これと関連し、ある情報当局者は”正男の居住地は相変らずマカオで、今年6月に平壌の権力機関に復帰したという主張は事実ではないようだ”と語った。

海外生活が徹底的にベールに包まれていた正男は、今年の金正日総書記の誕生日(2月16日)を控えた2月11日頃、中国の北京に姿を現わした。2001年に‘偽造パスポート’を使って日本に入国しようとしたが追放された後、金正日総書記に疎まれ、帰国することができないまま海外にいるという観測が多かった。

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一方、日本のフジテレビが今月初めに、パリで正男と思われる男性をカメラにおさめてインタビューにも成功したと伝えられた。正男はフジテレビとのインタビューで、“歯を治療するために来た”と短く答えたという。

フジテレビはパリで撮影した正男の様子とインタビューの内容を、今日(13日)の夕方5時のニュースで放送する予定だ。