山に消えた女囚…北朝鮮「陸の孤島」で起きた鬼畜行為

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北朝鮮における人権侵害事例の調査とアーカイブ化を行っている韓国のNGO、北朝鮮人権情報センター(NKDB)によると、確認できただけで北朝鮮には23ヶ所の教化所(刑務所)が存在する。その資料には記載されていないが、北部山間地の慈江道(チャガンド)の城干(ソンガン)郡には、道内唯一の6号教化所(刑務所)がある。

そこの所長以下の全職員が、昨年11月末から12月にかけて交代させられたと、現地のデイリーNKの内部情報筋が伝えた。情報筋は、その正確な数はわからないが、600人と推測している。

情報筋によれば、この措置の背景にはひどい人権侵害にあるという。

「昨年7月、教化所の警備兵が、個別作業と称して女性受刑者を連れ出し、性的暴行を振るおうとしたが、抵抗されたために殺害し、遺体を裏山に埋める事件が起きた。警備兵は公開銃殺されたが、慈江道全域に噂が広がり、戦々恐々となった」(情報筋)

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だが、教化所における人権侵害は今や、北朝鮮国内どころか国際社会においても公然の秘密である。一般的な北朝鮮国民にとっては「当たり前」のことだ。なのに、城干の教化所に限って地元に動揺が広がったのは、慈江道の特別な位置づけが背景にある。

慈江道は軍需工場が多いことから、人々の移動が非常に厳しく制限されている。政治的に作られた「陸の孤島」なのだ。その一方で、不便さの見返りとして、他の地方では考えられないような潤沢な配給が行われるなど、特別扱いされてきた。

そのため、地元の空気には殺伐としたものが少なく、凶悪犯罪への耐性も低いのだろう。

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もといた人員の代わりに教化所に配属されたのは、社会安全省(警察庁)教化局で実務配置講習を受けた管理要員だ。当局は党性(忠誠心)が強く、元いた組織の推薦を受けた者の中から、比較的性格が穏やかな人物を選び、送り込んだという。また、所長には社会安全省教化局の教化生活副局長を所長に任命した。城干教化所の歴代所長は将官、佐官級の幹部が務め、他の所長より階級が高いことで知られている。

もっとも、他の地方より遥かに恵まれている慈江道ではあるが、首都・平壌の人にとっては片田舎に過ぎない。情報筋は、新しく赴任した人員の家族の半分以上が慈江道に来ていないと指摘し、その理由を次のように説明した。

「慈江道は、冬の寒さが厳しく夏は蒸し暑い。気候が優れず山奥にあるという認識があり、密輸も難しく、生きていくのが難しい。だからほかの地方の都市部の人々は来たがらない」

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中には、夫が城干教化所に派遣される前に、妻が幹部にワイロを渡し、夫を辞職させ慈江道行きを逃れさせる事例も起きているという。

一方、城干教化所から配置換えになった職員は、全国各地の安全部(警察署)に配属されたが、急な人事異動で家族を慈江道に残したままの単身赴任となり、不満の声が上がっているという。