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一部の韓国軍が好戦的なスローガンを掲げたことに対して、北朝鮮は29日、政府スポークスマン声明を通じて『報復聖戦に出る』と明らかにした。「朝鮮民主主義人民共和国政府スポークスマン声明」という形で対南攻勢を仕掛けるのは初のケースであることから注目されている。

統一部当局者も30日、「北側が『政府スポークスマン』名義ではじめて声明を出した」と明らかにしている。北朝鮮は過去に核問題などについて『政府声明』を出しているが、今回のような『政府スポークスマン声明』は初めとのことだ。

1993年の第一次核危機と2003年の第二次核危機、そして1999年に日朝国交正常化交渉に関した『政府声明』など、計3回にわたって、このような形式を取ってきた。

『政府声明』は、国際社会に自らの立場を表明する時に使用する方式であり、北朝鮮は最も高いレベルでの声明を出したといえる。

『政府スポークスマン声明』は『政府声明』よりは一ランク低いレベルだ。しかし、統一部の関係者は、「北朝鮮がそれだけ、韓国軍のスローガンを重く見ている」と話した。

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一部では、金正恩後継体制への過程で、北朝鮮が正常な国家的な面子を保つため、今回の形式を取ったとの見方もある。

北朝鮮は、この間、実体の無い『祖国平和統一委員会(祖平統)』を通じて対南攻勢を仕掛けてきたが、金正恩体制では、正常国家としての『政府スポークスマン声明』を使るという指摘だ。

キム・ヨンス国防大教授は『デイリーNK』との電話インタビューで「北朝鮮が、今回の韓国軍のスローガンに対して深刻に受け止めているとするなら、むしろ『国防委員会スポークスマン声明』を通じて対南攻勢を仕掛ける。『政府スポークスマン声明』を出したのは、正常な国家システムによって立場を表明していると強調するためだろう」と分析した。