拉致「救わなくては」の思い持って 蓮池さん、柏崎の中学で講演

新潟県柏崎市の拉致被害者で新潟産業大の蓮池薫准教授(63)が15日、同市新道の南中学校で講演し、「被害者を救わなくてはいけないという思いを持っていてほしい」と訴えた。

講演は市が市内の中学校で取り組んでいる拉致問題啓発事業として実施し、全校生徒約80人が参加した。

蓮池さんは自身が市内の海岸から拉致された経緯や北朝鮮での生活について、当時の国際情勢を絡めて説明した。

監視されていた生活を「あらゆる自由を奪われ、何の夢も持てなかった」と振り返った。休日に花札やゴルフクラブを自作したといい、「息の詰まりそうな生活の中、自助努力で生きた」と語った。

横田めぐみさん=失踪当時(13)=ら帰国できていない被害者の存在について、「拉致問題は過去の話ではなく、今の問題と捉えてほしい」と呼び掛けた。

2年の女子生徒(14)は「日常生活を一気に壊した拉致は、自分の今の生活からは想像できない」とし、3年の男子生徒(15)は「今も続く人権問題としてもっと知りたいと思った」と話した。