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北朝鮮が2012年強盛大国の成果として推進していた平壌10万戸建設事業が、4分の1水準の2万〜2万5000世帯に大幅に縮小されたと伝えられた。

政府筋は20日、「北朝鮮当局が平壌10万戸建設が厳しく、4月に事業目標を2万〜2万5000世帯に大幅に減らした。万景台地区の3万世帯を完全に放棄し、龍城、西浦、力浦地区に2万〜2万5000世帯の建設することにした」と明らかにした。

消息筋によると、2010年12月までの建設実績は、平壌市中区域の23階建ての芸術人マンションが2棟200世帯、開放山地区の9〜14階建ての幹部マンションが7棟300世帯の計500世帯である。

当初、2009年の着工から2010年には龍城、西浦、力浦地区に3万3千世帯、2011年に万景台地区に3万世帯、2012年4月末の万景台地区に3万5000世帯の建設を完了し、計10万世帯を完成させるという計画だった。

内部消息筋によると、4月1日に国防委員会は、2012年4月15日までに10万世帯の建設を完了し、無条件に住民を入居させる必要があるという政令を発表している。

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内部消息筋は、政令と関連して「10万戸建設を完了できない場合、責任者は首が飛ぶ覚悟をしろと圧力を加えられている。しかし、平壌市民は2017年にならないと完成しないだろうと言っている」と伝えた。

最近になって北朝鮮当局は、10万世帯展望図を住民に宣伝しており、建設に住民や軍人を総動員している。

消息筋は「金日成の銅像があるチャンチョン通りは、1ヶ月前から建設工事が開始したが、この工事には兵士が総動員された。兄弟山区域の建設事業に動員された人々も、チャンチョン通りの建設に投入された。万寿台の場合は、何があっても建設事業が完成させる必要があると言いながら、事あるごとに他地域住民を動員するので住民の不満が多い」と伝えた。

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「兄弟山区域と西浦、ハダン2洞などの兵士が動員された地域は、既に工事が終了しており、8月からの入居が可能となる。しかし、住宅の内装工事が行われていない為、入居をしようとしない」と付け加えた。

別の内部消息筋は「平壌市内は完工し家の割り当ても行われているが、ほとんどが骨格だけしかなく、住民にインテリア工事を負担させているため、不満が高まっている」と伝えた。

平壌10万戸建設事業は2009年9月に開始されたが、北朝鮮の慢性的な材料不足と電力不足などで頻繁に随所で工事が中断した影響から、北朝鮮当局が建設目標を大幅に縮小したと推測される。

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特に、セメント不足が昨年に続き今年も深刻であると平壌の内部消息筋は伝えた。これ以外にも、電力、レミコン工場、設備、建築材料などの調達も難しいと伝えられた。

消息筋は「国家による資材やセメントの支援が不足している状態に加え、これらを個人が横流しした。社会単位が担当した場所で建設が終わった場所は無い。兄弟山区域も兵士が動員された場所を除けば、1階部分が終わった程度」と伝えた。

北朝鮮は、平壌10万戸建設を後継者金正恩が主導している事業と宣伝しているだけに、事業縮小が後継宣伝にも影響を及ぼすものと見られる。北朝鮮は金正恩が後継者に公式化された後、「平壌10万戸建設や、昨年に実施された100日戦闘と150日戦闘を主導した」と宣伝している。

匿名の北朝鮮専門家は「北朝鮮は、強盛大国の建設と平壌10万戸建設を金正恩の成果として宣伝しようとしたが、工事の縮小が成果作りに影響を与えるだろう。しかし、縮小の責任を他の幹部に押し付ける事で、金正恩偶像化への悪影響を最小化する措置を取るだろう」と話した。