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これまで複数の経路を通じて伝えられた麻薬、ニセ札、人肉などの北朝鮮内部の事件・事故が、実際に起きていた事を証明する北朝鮮の内部資料を確認したと、国民日報が19日、報じた。

同紙は、北朝鮮の人民保安省が発刊した「法闘争部門労働者の参考書(以下、参考書)」を、カレブ宣教会から入手し報じた。

北朝鮮当局が秘密文書としているこの参考書は、2009年6月に発行された791ページの分量で、刑法、民法、刑事訴訟法の3法に関連する721件の事件の内容を具体的に例示し、これに対する罰則を明らかにしている。

参考書は、例示事件について「人民保安事業において、実在した事件や事情、起こりうる状況などを基にした」と明示している。しかし、例示事件の情報、数値などが余りにも具体的過ぎるため、実存した事件であるとの見方が強い。

ソウル大学法学部のハン・インソプ教授は、「参考書のいくつかのケースでは、既存の北朝鮮の資料にあった内容と一致している。北朝鮮政府がこのデータをマル秘としたのも、実存した事件を基にしたからだと思われる」と述べたと、同紙は付け加えた。

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参考書によると、工場の合宿所に居住していた警備員のイ・マンャ唐ヘ、同じ合宿所のハン・ナムホを睡眠中に斧で殺害し、遺体の一部を食べ、残りを市場に羊肉として売ったという内容など、人肉と関連した犯罪を5件掲載している。

(参考記事:父親が娘の人肉を食べ両江道は大騒ぎ

また、韓国から輸入されたCDやDVDの流通を摘発した事例や、市場で商人を取り締まる公安機関に集団暴動が起きた事例なども掲載されており、北朝鮮の食糧難や韓国などの外部情報の流入が実在していると判断されると、同紙は伝えた。

北朝鮮政府がこの参考書を作成した背景には、体制を脅かす犯罪が増加し、地方によっては処罰の程度が違うという不満が噴出している中、当局が具体的な処罰指針を例示事件と共に明示し、全国の人民保安部署(警察署)に送ったものだと、同紙は分析した。

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同紙は「住民の劣悪な生活が北朝鮮政府の公式資料を通じて確認されたのは、今回が初めて。政界で論議中の北朝鮮人権法の制定をめぐる論議も影響を受けるだろう」と展望した。