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最近、韓国で大学授業料の半額を要求するデモが広がっているが、北朝鮮がこれに対し北の無償教育制度をアピールしている。しかし、脱北者らは食も解決出来ない状況で、教育にかけるお金が有るはずがないと口をそろえている。

北朝鮮の祖国平和統一委員会が運営するウェブサイト「我が民族同士」は16日、「後代の教育を通じて見る二つの制度」というタイトルの文で、「教育の国、学問の国である誇り高き共和国では、人々に無償教育という大きなメリットを与え、人々は学ぶ幸せを享受している」と宣伝した。

「無償教育を実施することは、社会の全構成員をあらゆる教育費の負担から解放することにより、教育を受ける権利を等しく受ける事を保障する基本的な条件の一つで、特に義務教育の実現の確固たる担保となる」と強調した。

さらに、北朝鮮の無償教育は、金日成、金正日の業績によって発展していると述べ、「しかし、共和国とは異なり、反人民的な教育政策が実施されている南朝鮮では、学校が巨大な金儲けの手段となっている」と主張した。

これに対し、脱北者は、無償教育という言葉があるだけで、実際には小学校ですら光熱費、人民軍および建設隊の支援費、校舎修理費、教科書代などを学生が負担しなければならないと言う。教師の月給も学生らが支給する場合も多い。

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大学入学時には、大金を学校関係者に支払わなければならない。実際、北朝鮮の一般住民が支払う事が出来ない金額を渡さなければならないという。

北朝鮮は、大卒ではないと出世が出来ない事を利用し、平壌の中央大学に入学するには平均で1千ドル、地方の大学では300〜500ドルを要求している。

2007年に恵山教員大学に入学し、2009年に脱北したキム・ヨンチョル(22歳)氏は、「大学と教育部に賄賂を渡せば入試で下駄を履かしてくれる為、成績の悪い生徒らは賄賂を使って入学する」と話した。

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現在、ソウル大学に在学中の脱北者のチョ・ヒョンミ(26歳)氏は、「?津で大学に入学する際に、市教育部がコンピュータ1台を要求した為、テレビを売ってノートパソコンを購入して渡した。貧しい家庭の場合、入学をするために密輸をしてまで用意をする」と述べた。

1980年代に北朝鮮で専門学校に通っていた脱北者のイ・ミスク(43)氏は、「1年生は奨学金7ウォン、2年生は15ウォン、最優秀者は30ウォンを受け取るが、寮費(月額20ウォン)に加え各種の名目で支援金を支払っていた」と述べた。

「今では大学の寮費が2万5千ウォンぐらいで、それ以外も含めると月に4万ウォンは必要だという」と話した。