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北朝鮮の金正恩党委員長が、11月29日に自身が主宰した朝鮮労働党政治局拡大会議で、たばこを指に挟んでいる姿が映像で確認された。北朝鮮では同月4日の最高人民会議(国会に相当)常任委員会で、公共の場所での喫煙を禁じる禁煙法が制定されたばかりだが、最高指導者は例外と見える。

朝鮮中央通信によれば、喫煙法では「政治・思想教育の場所、劇場、映画館のような公共の場、幼児の保育・教育機関、教育機関、医療保健施設、商業、給養・便益サービス施設、公共運輸手段をはじめ、禁煙の場所と単位が制定され、喫煙秩序に違反した行為に対する当該の処罰内容などが明らかになっている」という。

しかし、朝鮮中央テレビが30日も放映した映像では、金正恩氏の席だけに灰皿が置かれ、左手の指にたばこを挟んだまま発言する場面があった。

(参考記事:違反したら命を奪う…金正恩式「禁煙法」の凄まじい本末転倒

北朝鮮は2005年に禁煙統制法を定め、公共の場での喫煙規制を強化したが、金正恩氏は視察先の学校や工場で所かまわずタバコを吸い、率先してルールを破ってきた。