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最近、北朝鮮が国境警備隊に対する大々的な検閲を行っていると、内部消息筋が2日、伝えた。住民の脱北を国境警備隊員がほう助したとの判断に基づいて、関連者を摘発し、厳罰するように金正恩が指示を下したと伝えられた。

両江道の消息筋は「金正恩名義の国境検閲が今年に入って3回目だが、今回は警備隊を集中的に点検をしている。脱北をほう助した警備隊員を摘発・厳罰し、抜本的に改善するように強く進められている」と述べた。

デイリーNKは、北朝鮮当局が今年2月と4月の2回にわたり、両江道などの国境地域で金正恩名義で脱北者を探し出す検閲を行ったと報道した。警備隊員を対象にした集中点検は、今年に入って初めてだ。

国境警備隊が賄賂と引換に脱北や密輸をほう助するのは珍しいことではない。北朝鮮当局のこの様な大々的な検閲の背景には、脱北を防ぐためには脱北者の取り締まりだけでなく、軍の処罰も行われなければならないという問題意識があるからだと思われる。

消息筋は「詰所には防衛司令部の検閲員が2人ずつ配置され、兵士を1人ずつ面談している」と付け加えた。個別調査を通じ、脱北に加担した兵士を探しているという。

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厳しい検閲が行われている詰所では、警備隊員の脱走が発生したと伝えられた。

この消息筋は「恵山市ヒェシン洞の詰所では、士官2人が武器を持って脱走したことから、毎日各家庭を調査している。住民は既に中国に逃げたと言いながら、家庭への調査に不満を表している」と話した。

現在まで、兵士たの脱走理由は正確に明らかになっていない。これに対して消息筋は、「脱北に関与し、処罰を恐れて逃げたようだと奄ウれている。警備隊への検閲が数日以内に終わる気配は無い」と予想した。

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これと関連し、豆満江を挟んで両江道の向う側の中国の長白でも検閲も強化されたという。

長白の消息筋は「中国の公安局と国境警備隊が至る所で車両の検問を行っている。北朝鮮の軍人が武器を持って脱走したといううわさがあったが、おそらくこの影響だろう」と話した。

今回の検閲によって、中国との密輸で生計を立てていた住民も打撃を受けたと伝えられた。

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消息筋は「大規模な密輸業者は問題無いが、零細業者は検閲が終わるのを待っている。警備隊員らは業者にほとぼりが冷めるまで待つように説得している」と伝えた。