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20日未明に電撃的に中国を訪問した金正恩が、中国指導部の誰と会うかに関心が集まっている。中国側の対応によって、今回の訪中の性格が明らかになるからである。

現状では、習近平・国家副主席が出迎える可能性が高い。後継者・金正恩と中国の第5世代の指導者である習副主席の会同は、不自然ではないからだ。また、金正恩は党中央軍事委員会副委員長であり、習副主席も党中央軍事委副主席職を務めており、党レベルの交流としても自然である。特に、中国との代を継いだ同盟関係を誇示する機会にもなる。

高麗大のユ・ホヨル教授はデイリーNKとの通話で、中国のパートナーについて「胡国家主席ではなく、次世代を意識し代を引き継ぐという観点と象徴的な面などを考慮し、周副主席になる可能性が高い」と見通した。

世宗研究所のイ・テファン地域研究室長も「金正恩が(北朝鮮)次世代の指導者として訪中した性格が強く、誰に会おうとも、中国では公式的に認められている側面がある」と述べた。

「金正恩も次世代の指導者である周近平に会いたいとの思いがあるのでは」と予想した。

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今回の訪中では、経済協力問題を中心に議論する可能性が高い。張成沢・党行政部長が同行しており、納得出来る主張である。

ユ教授は、中国との議論の主題について「張成沢が同行した点から、経済協力について議論する可能性が高い。合弁投資委員会を今後の中朝経済協力の窓口として活用するだろう」と述べた。

イ室長も「包括的な問題を話す可能性もあるが、経済問題や安全保障問題を話す可能性が大きい。具体的な問題は、帰国後に金正日と協議して行う可能性が高い」と述べた。

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6カ国協議や南北関係などの外交問題は、議論されないと思われる。金正恩が後継過程であるため、具体的な懸案よりは両国の友好関係を確認のレベルでの会談が行われる可能性が高い。

また、訪中コースが中国東北地域という点も、今回の訪中で金日成の抗日闘争の史跡を参拝する可能性がある。

3代権力世襲の住民の支持を得る為に、金日成への郷愁を刺激すると思われる。ユ教授は「金日成の力を使って、後継問題を解決しようとする側面がある」と説明した。