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韓国軍の合同参謀本部は26日、北朝鮮の朝鮮中央通信が同日、新型コロナウイルスへの感染が疑われる脱北者が違法に軍事境界線を越えて開城(ケソン)市に戻ったと報じたことを受けて、この脱北者が2017年に韓国入りした京畿道金浦市在住の20代男性であると特定した。

北朝鮮側の発表によれば、男性は19日に開城に戻った。韓国側の調査によると、男性はこの2日前の17日、北朝鮮に近い仁川市の喬桐島を訪れていたことが確認された。下見の上、漢江の河口を泳ぎ、北朝鮮に渡った可能性が大きいとみられる。男性は2017年の脱北時にも、この近辺を泳いで韓国にたどり着いた。

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男性は先月中旬ごろ、自宅で知人女性に性的暴行を加えた疑いで、警察により立件されていた。本人は容疑を瀕していたという。

韓国メディアの報道によると、その後、脱北者のユーチューバーとして知られる別の知人女性が、男性の言動から、彼が北朝鮮入りを考えている可能性が高いと感知。18日午後、金浦警察署を訪れて通報したが、対応した刑事は「自分の部署(の管轄)ではない」として取り合わなかったという。

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朝鮮中央通信によると、今回の事態を受けて緊急招集された朝鮮労働党中央委員会政治局の非常拡大会議では、ずさんな警備で男性の不法越境を許した軍部隊に対し、「厳しい処罰を適用」する方針が示された。

韓国側でも同様に、軍・警察の怠慢が大きな問題になりつつある。