「焼くには数が多すぎる」北朝鮮軍、新型コロナで180人死亡の衝撃

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北朝鮮では、新型コロナウイルスによる肺炎と思われる症状で23人が死亡したとの情報があるが、当局は自国での感染者発生を一向に認めようとしない。

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そんな中、衝撃的な情報が伝えられた。新型コロナウイルスにより朝鮮人民軍(北朝鮮軍)で兵士180人が死亡したというのだ。北朝鮮の軍内部では物資の横流しや虐待が横行し、栄養失調の兵士も少なくない。免疫力も低下していると見られる。

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北朝鮮軍の内部情報筋が伝えたところによると、軍医局は3日、1〜2月に180人が死亡し、3700人を隔離しているとの情報を最高司令部に報告した。死者は、中国と国境を接する平安北道(ピョンアンブクト)、慈江道(チャガンド)、両江道(リャンガンド)、咸鏡北道(ハムギョンブクト)に駐屯する国境警備隊に集中している。

軍医局は各部隊に対して「肺炎、結核、喘息、風邪の患者のうち、高熱で死亡したり治療を受けている者の数を一人残らず把握して報告せよ」との指示を下していた。

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2ヶ月で180人が病死したという報告を受けて軍は上を下への大騒ぎとなった。

軍当局はまず、「遺体を徹底的に消毒せよ」との指示を下した。今まで保健当局は、新型コロナウイルスで死亡したと思われる人の遺体を火葬するよう指示を下していたが、それとは異なる内容だ。

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これについて情報筋は「あまりに死者の数が多すぎて、隠したい情報が漏れるかもしれないと判断したもの」だと述べた。今まで軍病院では、遺体を火葬したことがなく、急に多くの遺体を火葬すれば「軍で何かが起きた」と気づかれる可能性があると考えたようだ。

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また、「隔離患者の入院したところは毎日消毒せよ」との指示も下した。軍病院はメタノールを噴霧して消毒を行っている。

さらに追跡予防治療の重要性も強調し、「既往歴のある者や免疫力が落ちている者は集中管理せよ」との指示を下した。

続けて、今後の死者数を戦闘力総和に反映するとの方針を示した。これは、死者を多く出した部隊の責任者には責任を取らせるという意味合いがある。

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各部隊では大慌てで対策に乗り出した。まずは食事だ。補給を担当する後方総局は、規定通りに兵士1人あたり800グラムの食糧を供給せよとの原則を強調し、1日1回しか出ていなかったおからを3回出すという規定を定めた。

しかし、国際社会の制裁に加え、度重なる自然災害で農業生産はひどい有様で、農場では食糧を確保しようとする軍の担当者と、出すまいとする農民の間でトラブルが発生するなどの状況だ。末端の兵士にまで充分な食糧を行き渡らせようとすると、今度は民間人の間で食糧不足が発生しかねない。

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