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“橋から落ちて、’このまま死ぬんだ’と思った…現場は修羅場だった”

“人が橋から落ちる姿が、まるで米袋から米がこぼれ落ちるようだった。気が気でなかった”

金剛山観光にでかけたウ・マンヨン(64)、イ・グムピョ(59)氏夫婦は、突然の橋の崩壊事故で、観光の途中に急遽、ソウルの病院に搬送された。ウ氏夫婦は首と腰の骨に重症を負ったが、”命だけでも助かったのが幸い”と語った。

現代アサンは15日午前10時40分頃、金剛山のクリョン滝付近のつり橋、ムリョン橋を支えていた鉄製ロープが切れて、観光客が5m下の川底に墜落した事故について、怪我をした観光客はあわせて28人と集計されたと、16日に明らかにした。

現代アサン側は、負傷者の数が増えたことと関連し、”事故の当時確認された負傷者は24人だったが、このうち4人が金剛山観光を続けると明らかにして残り、20人が南側のCIQによって搬送された”と述べ、”負傷者と一緒に病院に到着した保護者18人のうち、4人が追加で症状を訴えたため、負傷者はあわせて28人に増えた”と伝えた。

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ウ氏夫婦もこの日、橋から落ちてソウルの病院に搬送された。ウ氏は久しぶりに夫婦で旅行をすることになり、楽しみにしていたが、頼?ケぬ事故ですべてが水の泡になったと語った。

ウ氏は事故が発生した現場の様子はまるで”修羅場だった”と言った。事故が発生するまで、金剛山を赤く染めていた紅葉を眺めて景色を満喫し、クリョン滝に向かう途中にあるムリョン橋にさしかかり、揺れる橋のリズムに合わせて軽い足取りで渡っていたという。

ウ氏は“ムリョン橋は5人が一度に渡ることができるくらい幅が広く、橋を支えているワイヤーも太くて全く危険とは思わなかった”と打ち明けた。

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紅葉の季節を迎え、観光客が殺到したこともあり、ムリョン橋を一度に多くの人が渡った。一瞬、ウ氏は橋の搖れが普通ではないと感じた。ウ氏は欄干の綱を握り締めた。5歩ほど進んだ時、突然‘パン’という音がして、ウ氏は約7m下の岩の上に落ち、そのまま川に滑り落ちた。

ムリョン橋を支えていたワイヤーを固定する鉄製のバックルが、観光客の重さに耐え切れずにはずれたのだった。片方のワイヤーが切れてつり橋はよじれ、傾いた。ウ氏を含めた多くの人が、傾いた橋から川底に転落した。

ウ氏は“本当にあっという間だった。渡る前までは全く危険だと思っていなかった”と、当時の状況を説明した。ウ氏が落ちた後も続けて観光客が橋から落ちた。岩から川に滑り落ちたウ氏は、”自分の上に滑り落ちて来る人たちの下敷きになった”と語った。

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瞬発力を発揮して橋をつかんでぶら下がっていた人たちも、力がなくなって川底に飛び降りなければならなかった。

現代アサン側は、安全のために5~10人以上が一度に橋を渡ることができないように制限していると明らかにしたが、橋には危険を知らせる標識も、ガイドもいなかった。南側と北側の管理者が駆けつけるまで、ウ氏と他の負傷者は、川底でうめいていたとウ氏は語る。

橋の下に落ちたウ氏は、観光客が全て落ちた後にやってきて、急いで電話で助けを要請するガイドを見たという。

腰にひどい骨折をしたウ氏の妻、イさんも、“みんなが橋から落ちる姿が、まるで米袋から米がこぼれ落ちるようだった”と話した。

現場に到着した職員たちが、たった3つの担架で負傷者を搬送したことも明らかになった。また、事故の現場から車が来ることができるオンジョン閣までは往復2時間半の距離があり、救助は遅れた。川底に綱を下ろして、負傷者たちは綱を握って上がらなければならなかったという。

負傷したにもかかわらず、足をひきずって歩いて山を下ったウ氏夫婦は、他の負傷者と一緒に南側から来た救急車に乗って、ソクチョの病院に行き、応急手当てを受けた後、ソウルの病院に移動した。