韓国の主要メディアは20日、韓国政府当局者などの情報として、北朝鮮が李容浩(リ・ヨンホ)外相の後任に李善権(リ・ソングォン)祖国平和統一委員長を起用したもようだと報じた。
東亜日報が政府当局の情報として伝えたところでは、「北朝鮮は先週末、外相を李容浩氏から李善権氏に交代したと、平壌駐在の外国大使館に通知した」という。
軍出身とされる李善権氏は、南北軍事実務会談代表を経て韓国との交渉窓口である祖国平和統一委員会委員長となり、南北高位級会談の北側首席代表を務めてきた。韓国では対南強硬派として知られ、2018年9月には文在寅大統領の特別随行員として訪朝した韓国企業のトップらに対し、「(昼食の)冷麺がのどを通るのか」と言って脅しをかけたエピソードが有名。
(参考記事:「冷麺食ってる場合か」に沈黙…韓国が北朝鮮に「低姿勢」な理由)
ただ、これまで外相を務めた李容浩氏が米国通とされていたのに対し、李善権氏は韓国以外との交渉経験が見当たらず、外交手腕は未知数。