韓国や日本の国会に相当する、最高人民会議が7日に平壌万寿台議事堂で開かれる。最高人民会議は党を追従するだけの役割に過ぎないと言われているが、定期的に開催される北朝鮮の主要な政治行事という点では注目すべきである。
最高人民会議は5年（1992年以前は4年ごと）ごとに代議員を選出する。通常は1年に一回ずつ開かれていたが、2009年の第12期会議は異例なことに4月と6月の二回にかけて会議が開かれた。今回の会議は12期4次会議になる。
北朝鮮憲法87条によると「最高人民会議は憲法を修正・補充して法を制定する最高の主権機関だ」と規定されている。憲法によれば最高人民会議は北朝鮮の最高主権機関であり最高立法機関として強力な権限を持つ。
しかし、最高人民会議代議員の任期と選出方式、実際の役割などを見ると、実質的な機狽?ﾊたせず、象徴的な機高ﾉ過ぎないことが分かる。
最高人民会議に関する疑問をQ&Aとしてまとめた。
人気記事：「女性１６人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面Q:最高人民会議が主にすることは何か?
A:北朝鮮憲法の規定によれば、最高人民会議の機能性は韓国の国会と違いはない。最高人民会議は北朝鮮の最高主権機関であり立法機関で憲法と各種法令を採択・修正する権限を持つ。この他、対内外政策の基本原則を樹立して国家機関改編および人事を担当する。毎年開かれる会議では、前年度予算の結果と今年度予算の承認が主要な議題として議論される。
しかし、国政の全般事項は朝鮮労働党で決められており、最高人民会議は対人民向けの宣伝機関役割のみを果たしていると見られる。最高人民会議が実質的にしていることは人民の代表という名分の下で、朝鮮労働党の政策を一括的に承認するだけだ。
人気記事：「女性１６人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面Q:最高人民会議の代議員には誰が選出されるのか?
A:最高人民会議代議員は韓国の国会議員のように専任の政治家でなく、各地域または、各分野の公職者で構成される。その他、ごく少数の労働者・農民・軍人も含まれている。これは、各界各層の群衆の代表という建前のために選出されるだけであり、最高人民会議が招集された場合には、機械的に賛成をする役割を果たすことになる。
最高人民会議代議員の候補者は、朝鮮労働党中央委員会の主導で各級地方党で推薦して、中央党の審議によって最終的に選ばれる。代議員審査委員会が存在するが、候補者の名簿を譲り渡すだけに過ぎない。このように、党の批准を受けた候補者は代議員選挙では100%投票率で100%の賛成を経て選出される。
人気記事：「女性１６人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面代議員の任期は5年（1992年4月以前には4年)だが、687人の代議員は次の選挙でもほとんどが候補者として維持されるので事実上、任期は大きな意味を持たない。北朝鮮は、2009年3月8日に最高人民会議第12期代議員選挙を実施。総勢687人の代議員を選出した。金正日も『第333号選挙区金正日朝鮮労働党総書記、国防委員会委員長』として明示された現職の代議員だ。
Q:最高人民会議常任委員会とはどんな機高ｩ?
A:最高人民会議機高ﾉは、大きく分けて最高人民会議常任委員会と部門別委員会がある。 最高人民会議の休会時には、最高人民会議常任委員会が国家最高主権機関の役割をする。常任委員長は憲法上国家首班になるが、国防委員会委員長が実質的な国政を主導している。現在の常任委員長は金永南（キム・ヨンナム)だ。
Q:最高人民会議代議員の特権は何か?
A:代議員が持つ実質的役割はほとんどないが、阜?ｫの地位は高い。代議員証を持つ人々は北朝鮮内ですべての交通手段を最優先に利用することができる。また、労働党中央委員会の承認なしでは司法・検察機関の制裁を受けない。これは、韓国の国会議員に与えられる免責特権と不逮捕特権と同じだと見ればわかりやすい。しかし、食糧配給においては特別な恩恵はないという。
最高人民会議は、北朝鮮の最高主権機関といわれているが、代議員が北朝鮮住民の羨望の対象にはならない。最高人民会議は、住民の生活に影響を及ぼす権限も持たないことから、住民は最初から関心を持たない。
ある脱北者は「代議員になるのは、一般工場の幹部クラスなので、住民は金を儲ける彼の職業自体は羨む。かといって代議員の立場を羨むことはない」と話す。事実、代議員だからといって、生活水準が高いわけではないのだ。