後継者金正恩が今月7日に開催が予定されている最高人民会議で、最高権力機関の国防委員会第1副委員長に指名されるかに関心が集められている。

これに対し専門家らは、最高人民会議では国防委員会や内閣などの主要人物が選出されており、後継体制に向け権力の再編が行われるとの見通している。

特に、金正恩が国防委員会第1副委員長に選出され、先軍領導体系の完成を図るだろうとの観測が高い。昨年9月の党代表者会で党中央軍事委員会副委員長に選出された事で党の領導体系を確立したとすれば、今回の最高人民会議で国防委員会第1副委員長の就任は、党・軍の単一後継体制を構築する為であるといえる。

北朝鮮は2009年の最高人民会議・第12期1次会議で憲法改正を行い、国防委員長の地位を事実上の北朝鮮の最高領導者と規定した。現在、北朝鮮の国防委員長は金正日であり、国防委員会第1副委員長は昨年に死亡した趙明?ﾉよって空席となっている。

国防大のキ・ムヨンス教授はデイリーNKとの通話で、「後継体制を国防委員会レベルで構築するための人事改編が行われるだろう。先軍指領導系を確立するために、金正恩が国防委員会第1副委員長になるだろう」との見通しを示した。

「北朝鮮は昨年の党代表者会で党の後継領導体系を確立した。最高権力機関の国防委員会も後継領導体系に沿った改編を通じ、金正恩の先軍領導体制が完成するだろう」と予想した。

対外経済政策研究院のチョ・ミョンチョル統一国際協力チーム長は「国防委員会第1副委員長席が空席なのに加え、最高人民会議が重要な国家人事を選出・募集するという点も、金正恩が第1副委員長になる可能性が高い」と見通した。国家安保戦略研究所のヒョン・ソンCル責任研究委員は「金正恩が国防委員会第1副委員長に選出される可能性が最も高い」と話した。

また、金正恩・後継体制の完成に向けた側近の国防委員会の入城と政策の変化も注目される。特に最近、解任された朱霜成（チュ・サンャ